あるとき岩田さんがこんなことおっしゃっていた。
高校のとき、日本史とか世界史とか、歴史なんて全く興味が持てなくて、歴史を勉強するなんてのは偶発事実の暗記だし、なんの意味もないと思っていましたよ。
ぼくが存じ上げている岩田さんは、組織論とか戦略論が大好きな読書家で、意外なことに大陸で日本が降伏した後、毛沢東や蒋介石と覇を争った山西軍閥の閻錫山を助けていた陸軍参謀の城野宏の著作まで読んでいるとわかってびっくりしたことがある。ぼくの記憶が間違えていなければ、城野宏の本は「全部読みました」とおっしゃっていた*1。
そんな岩田さんは高校時代、歴史には全く興味がなかったんだ!
先日糸井重里氏がまとめた「岩田語録」を読んだ。
その続きで、アマゾン・キンドルで出版されているこちらの本も読んだ。
優秀ではあるが少し傲慢、優しいけれども他人の心や心情を推し量ることは少し苦手な高校時代の岩田さんが、当時の同級生の方々によりありありと描かれている。
ぼくが存じ上げる岩田さんは人間観察が得意な方で、当時40代半ばから50代半ば。ものすごく努力してご自身の性格を形成して来られたんだな、と思う。
何しろ歴史に全く興味を持たなかったのに、組織行動とか戦略とか人間学とかを深く研究するようになって、一対一の面談で組織を動かしたんだもの*2。
© 朽木鴻次郎
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