先日「部下に仕事を任せるのは難しい」という記事を書いた。逆にいうと、昇進してマネジャー(上司)になっても部下に仕事を任せないほうが簡単だ、ということになるんだろう。
自分で手を動かす仕事って楽しいし、自分でも得意だし、だから昇進してマネジャーになったんだ。大抵の部下は、「その仕事の処理能力」は自分よりは劣っているから、仕事を任せてもどうも歯痒い。自分でやったほうがうまく仕上がるし、時間もかからない。
なら、自分でやったほうがいいのか?
プレイングマネジャーでもいいんですけど、マネジャーなら、プレイヤーとしての業務の割合は減らさないといけないんでしょうね。
部門長を集めた研修会議「車座」で「座長」を務める岩田社長はあるときそうおっしゃった。車座のテーマは、「仕事を任せる」だった。*1
もちろん、皆さんが自分でやった方が、プレーヤーとしての能力は上なんですから、仕事は早く上手に仕上がるでしょう。でもね、皆さんの部門全体としての仕事の総量と質はどうでしょう?
要するに、仕事は任せないと「チームとしてダメ」ということだ。ぼくはちょっと質問してみた。
「でも、仕事って楽しいじゃないですか。自分でやりたくなっちゃうこともありますよね。例えば、ぼく(法務)だったら契約書のワーディングとか。岩田さんはプログラミングを全部担当部門に任せて、ご自身で書いてみるなんてことはなさらないんですか?」と。*2
面白そうなところは、自分のために取っておくことはありますね。でもできるだけやらないようにしてるんですよ。
仕事を任せるって、上司になるってことなんだ。究極の上司は社長だな。社長でいらっしゃることも大変なんだな〜って、そのとき思いました。
© 朽木鴻次郎
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