〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

ダメ出しにダメ出し

「ダメ出し」ってググったら、演劇とかテレビ業界の用語だったのが広まったそうですね*1。 ぼくが中学高校の1970年代にはなかった気がする。

 

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「ダメ出し」ではなくて「ヨイ出し」をしよう!

 

あるとき、任天堂の岩田さんが社員にそう呼びかけていました。要するにケチをつけるのではなくて、良いところを褒めてあげよう、ポジティブに行こう、そういうことなんです。

 

「ヨイ出し」という言葉を使う感覚が、いかにも岩田さんらしいな、とその時は思いました。

 

演劇の世界で、当然ながら日本以外でも演出家が役者に「〇〇ではなくて〇〇である」と指示することは当然あるわけなんです。いわゆるダメ出しですが、英語圏でそれは単に「note - ノート」というそうです。鴻上尚史さんの本にそう書いてありました。ネガティブ面に着目した「ダメ出し」っていかにも日本的だなあと。鴻上氏はそう続けていたんです。日本人はネガティブ(否定)から入るコミュニケーションが多い、と。

「否定のコミュニケーション」をぶつけると、相手は反応して会話がつづくことが多いからそうなるのではないか、と鴻上氏は考えているようです。

 

職場でも、上司、特にシニア男性の上司は、まず否定から入る人が多いですね。ぼくもそういう傾向がありました。今もあるかな。気をつけないと。

ついつい「それは〇〇まで考えたのか!?」とか「〇〇が問題だな。難しいぞ!」とか言ってしまう。

 

任天堂に転職する前だからもう16年前にはなるかと思う。斎藤孝教授の本(だと思う)で、否定的な言葉を発しないように、何かの呪文的(?)な言葉をくせにしてしまうと良いと読んで実践したことがある。

ダメだよ、とか、問題が多いな、とか、否定的な反応をせず、こんな言葉が口をついて出るようにすると良いのだと。*2

たとえば:

・お、そうきたか!
・合点承知の助!
・やるなー!
・なかなか興味深いですね〜!
・いい点に気がついたね〜。

 

その後SNSをはじめて「いいね!」を知り、2013年嵐の桜井くんが主役を努めた「家族ゲーム」で主人公の口グセの:

いいね〜!

を知った。最近では「同期のサクラ」で椎名桔平演じる部長の:

いい質問だね〜!

なんてのもあった。

 

とにかくですね、ダメ出し、否定的な発をしないように、上に挙げたような「じゅもん」を自分の口グセになるまで、2-3パターンを何度も何度も練習してみるといいと思います。

え?ぼくはどんな「じゅもん」を唱えるのかって?

素晴らしい!

 

© 朽木鴻次郎
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kuchiki-office.hatenablog.com

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*1:違う?

*2:教授の主張の主旨からは大きく外れてはいないと思うが、なんせ、本は処分してしまったので不正確かもです。ごめんなさい。