岩田さんとの最後の面談のことはよく覚えている。部屋に入って席に着くと、岩田さんは笑顔でこうおっしゃった。
今、マザー2をやってるんですよ。
岩田さんがなくなってしばらくして夢を見た。田舎の電車。箱型座席に岩田さんは進行方向に向かってぼくの対面に座っている。珍しくポロシャツ姿だ。窓からの夏の日差しで、車内はとても明るいが、その車両にはほかの乗客はいない。
ぼくは次の駅でおりますよ...？
あなたは降りないのですか？ と岩田さんから問われたような気がした。
あれ？目的地はまだ先のはずですが？ そう声をかけるまもなく、岩田さんは行ってしまわれた。
「岩田さん Iwata-San 岩田聡はこんなことを話していた」
ほぼ日刊イトイ新聞・編 株式会社ほぼ日 発行
2019.7.11
昨日（2019.8.1）ポストに届いたので、読了した。
糸井重里/ほぼ日だからこそ、岩田さんのご遺族や任天堂関係者の了解を取りつけて、この本をまとめ上げて出版することができた気がする。
本当に感謝です。
日本中、世界中の人に読んでいただきたい内容です。
© 朽木鴻次郎
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