〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

一体お前はいくら欲しいんだ? 〜 お金の特性と騙されてはいけないこと

一度目にもらった大金を使い果たしてしまったと泣きついてきた杜子春に道士(仙人)は尋ねました。
『それならいったいお前はいくら欲しいんだ?』
杜子春は、最初にもらった金額の、倍、いや、三倍の金額を口にしました。
『よろしい、それでは翌朝、鶏が鳴く頃、都の西門前を掘ってごらん......』
               (唐代伝奇「杜子春伝」)

お金の不思議なところは、物事の価値を数字に変換してしまうことです。そして返還された数字がその物事の絶対的な価値であると見せかけてしまうこと。 そして、お金があれば、その数字が大きければ、大きな価値=幸せになれると感じてしまうこと。 杜子春は、三回も大金をすり潰して、初めて物の価値に気づく?のでしょうか? 気づかなかったかもしれません。

お金の特性は:

今申し上げた通り
1. 物の価値を比較可能な一元的かつ可視的な数量で示すということです。
物の価値を比べるときに便利。でも、本来比べることができない物どうしも比べることができるような気にさせてしまう、本来数量で測れないものも数量で示してしまうというトリッキーなところがあります。例えば年収1,000万円の男性と650万円の男性では前者の方が優秀かな、とか。

その他に

2. 交換可能性の高さがあること(大抵のものを買うことができる)

3. 貯蔵性に優れていること(腐らない、場所を取らない)

この三つです。 一番気をつけなればならないのは、最初に挙げた「一元的」つまり、他と比較しやすい、可視的な数字で表すことができるということです。

はたしてその数字は本当に正しく物事を把握して比較しているんでしょうか?

動画にまとめました。

   www.youtube.com

世の中の金とオンナは仇(カタキ)なり。早く仇にめぐりあいたい!」 実に名言ですね。

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© 朽木鴻次郎
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