明治維新後、官軍側の田舎侍が旧幕領の役人になって裁判をした。
知ったかぶりの見様見真似で:
『その儀、不届き千万につき...』
とやっちゃったから訴え出た旧天領の庄屋や村民はびっくらこいたそうだ。
というのも、『不届き千万』にはそれ相応の(百叩きとか)の刑罰があって、問題の訴訟はせいぜいが『おそれいる』程度のものだったから、らしい。*1
細かいことは忘れたし不正確かもですが*2、穂積陳重の古い本で読んだ記憶がある。
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知ったかぶりして、カタカナ言葉、使うなよと思う。
単なるシンジケートローン(銀行団からの借入案件)をプライベートプレイスメント(私募債)って言い張ってた経理本部長もいた。英語が不得手なだけじゃなくて、そもそものビジネスがわかってなかったな、あの人は。
「この取引先にはデューデリをお願いします」って言われて、びっくりしてよく聞いたら、普通の信用調査のことでした。
あるコンサルを起用する契機が特定分野での「デューデリできますか?」だった。できるというので起用する方針で担当者 A-さんに話を進めさせたのだが....
『デューデリのレポートは出せないそうです』
とA-さんが報告してきた。
外部の人間にデューデリをしてもらいその報告を広報的な観点から公表するのがそもそもの目的だったので、その話は白紙にしろと命じたのだが、A-さんは妙な寝技を使って結局は問題のコンサルを起用することになった。困っちゃうよね、知ったかぶりのコンサルも、担当者の妙な寝技も。*3
© 朽木鴻次郎
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