〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

問題意識を持つ

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「問題意識を持つ」という言葉を初めて聞いたのは、大学受験に失敗して、駿河台の予備校に通っているときだった。受験生仲間で、麻布出身の早稲田志望の男が:

「問題意識を持って勉強しないとダメなんだよな」

そう言っていた。ぼくはと言えば、薄暗い喫茶店で知ったかぶりをして肯いていたが、「問題意識を持つ」とはどういうことなのかさっぱりわからなかった。そしてですね、60になる今に至るまで、ぼくは知ったかぶりは得意なのである。

 

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エヴァンゲリオンの主人公の父親「イカリ・ゲンドウ」さんは、性格は破綻しているようだが、問題意識だけに限定して考えてみると... それはちゃんと持って生きているのだろう。持ちすぎてるのかもね。こないだ、テレビで映画の放送を見て、そう思ったよ。『あんた、バカ?』

 

問題意識とは:
・今、もっとも本質的に解決しなければいけない問題は何か?
・そのために、今、するべきことは何か?
・そのつぎにするべきことは何か?
--->以下、合わせ鏡のように左右に問題の意識を広げていくことである。

問題の意識、ですからね。そりゃそうだ。

 

そういうことを問題の起こっていない段階で、いつもいっつも考えているとですね、いざ、本当に決断しなければならないときに、時間がかからないし、ぶれることがない。一方で、本質的でない些事に拘泥する馬と鹿の区別もできない者たちに対して、無性の苛立ちを感じることもあるけどね。*1

『あんた、バカ?』

 

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© 朽木鴻次郎
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*1:ちなみに、夜道で出くわしたら、大きさとツノ以外では、馬と鹿の区別はつかないかもね、ぼくの場合。都会育ちなのです。