自分の定年を意識したのが55歳のころ。役職定年が5年後なんだなって思ったのがきっかけだったのかな。それとも、アメリカの同僚の何人かが60歳を手前にして退職するという知らせを聞いたころだったか。
ぼくが在籍していた任天堂という古い会社は、いわゆる部門長と言われる部長/部長代理の役職は60歳まで保持され、それ以降、65歳までは雇用は保証されるという制度でした。
制度としては恵まれていたと思う。古い会社なんでね、従業員には優しいところがあったよ。
商社や銀行、保険、そんな業界に進んだ大学の同期などは、50をすぎたあたりから出向やら配置転換などで一線を徐々に退き、55歳の頃にはタイトルを失い報酬が下がるなんてのが当たり前だったから。一方で、リストラ/転職の嵐に揉まれながらも一歩一歩仕事を進め、地位を固めていった友人の何人かは、高い報酬や社会的な注目も集めていたりしている。
人は人、自分は自分。できること、できないことはあるもんだ。
・60歳の役職定年で会社を辞めようかな?
・それとも雇用継続で働き続けようかな?
そのころは、定年で辞めるか、その後の雇用継続を選択するか、その切り口だけから考えていました。そして「定年」や「定年後」を教え説く、いわゆる「定年本」を読みあさりはじめたんです。
(続きます。カテゴリーは「定年-2.0.1」)
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