〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

定年を考える〜いつ辞めてもいいんじゃん?

承前

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55歳を過ぎた頃から、60歳の役職定年、65歳で退職となる本当の定年*1 をすごく意識するようになり「定年本」を読んだりして考えてみて。こんなことを思いつきました。

・定年っていうのは、会社が合法的に行うことのできる唯一の「穏当な解雇」なんだ。一方で、従業員の方はいつでも辞めることができる、理由なんてなくても辞めることができる、そういう仕組みなんだよなって。

 

細かい法律的な議論や現実的な随伴問題は別にして、契約の解除って観点からはそうなんだな思ったんです。

 

お金とか、年金支払開始時期とか、世間体とか、仕事への情熱ややりがいとか、その他諸々いろんな要素もある。それらから切り離して、契約の観点から考えてみる。会社で正社員として働いていることは、雇用契約を基本にしている。その基本となっている契約を、従業員はいつでも解除できる。他方、会社からの解除は難しいんだけど、ほぼほぼ唯一合法な解除は定年。会社はある一定年齢で契約を解除するつもりなんだってことなんだ。もし解除/解雇するつもりがないなら、定年制を設けないし、実際にぼくが務めていた任天堂には定年制が2000年代の初頭までなかったんです。*2 *3

 

当たり前だけど、ぼくは別にいつでも辞めていいんだと。もちろん、お金とか、年金支払開始時期とか、世間体とか、仕事への情熱ややりがいとか、いろんなことも合わせて考えなければならないけど。

 

30代や40代ならいざ知らず、当時ぼくは50代も後半に入っていましたから、アーリーリタイアメントっていうのもおこがましい、2-3年のことだ。フライング定年退職、いつ実行してもいいんだなって。ボールはこっちにある。主動は被動にまさるのでは?

 

さらにですね、「できるだけ長く会社に勤める」ってぼくにとって*4有利なことなのかな? いや、「有利」っていうのはちょっと語感が違うな。稚拙な表現ですが、「良いこと」なのかな?ということも考え始めました。

 

(続きます。カテゴリーは「定年-2.0.1」)

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*1:務めていた任天堂の制度です。

*2:2004.3.4 (inside gamesより-ぼくが転職入社する一ヶ月前の記事です。)

毎日新聞によれば任天堂は今年の一月に65歳定年制を導入したそうです。任天堂はこれまで、社員数が少ないこともあって定年制を設けていませんでしたが、「定年の年齢がないと人生に区切りがつけにくい」という声も受けて導入に踏み切りました。
主力である家庭用ゲームの業界は、社員の入れ替わりも多く、「もともと高齢者がほとんどいなかった」とのこと。花札やトランプを製作する職人的な社員の場合は、各自が体力や家庭の事情を見て退職を決めていたそうです。
任天堂では「平均退職年齢は62歳なので、定年制を導入しても社員に不利益は少ない」と説明しています。また、60歳以上の役員以外は役職を外す規定も設けたそうです。これにより、60歳以降は給与が減りますが、勤続年数によって退職金が増える仕組みは変えないとのこと。今後十年間を移行期間として、定年後の再就職も相談に応じていくとのことです。

任天堂が65歳定年制を導入 | インサイド

*3:とは言え、あの時点で「定年制」を任天堂が導入したことは、会社の規模や事業展開人事戦略を考えると、ごくごく当然のことであるとは思いますけどね。

*4:あるいは、一般的な会社員にとって