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ぼくは料理は上手じゃないかもしれませんが、好きだし、そこそこしているんで、そんなに絶望的な失敗はしない（少ない）。
それは、味の想像ができるから。これをこうして、こう調理して、この調味料をこのくらい入れると、まあ、こんな味のこんなものが出来るだろう、って想像できる。
仕事も同じなんじゃないかな。たとえ新しいことへのチャレンジでも、この仕事はここが難しいキモのところだな。途中のこの時点で根回ししておいて... 業務や仕事の進め方や出来上がりの想像ができるかどうか、それは大切だと思う。
もちろん予想外の展開もあるし、相手から想像もつかないような申し出もあったりする。でも、その都度都度に予想や仕上がりの計画を変更変更して対応することもできる。それを経験というんだろう。
えとですね、仕事でもお料理でもそうなんですけど、本当にわからない人というのはこっちの想定を超えてわからないものです。
例えば、「冷凍ご飯を『チン』しておいてね」っていうのがわからない。電子レンジのいろんなボタンがもうだめ。
取説どこにあるの〜？
経験って、ある種のことを想像できることなんだと思う。
「キムチご飯が作れるようになった！」と自慢していた古い友人がいる。うらやましい人生を送ってきたんだろうな。
© 旅芸人・朽木鴻次郎
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