〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

シニア世代、退職後世代の海外移住の判断で一番大切なこと

退職後、海外で新しい生活を始めたいと考えるシニア世代人々は一定数いるようですね。特にマレーシア、タイ、フィリピンなど、生活費が比較的安いといわれる国々が人気らしいです。

しかし、この選択が本当にご自身やお連合いのもとめる理想のものなのか、しっかりと考えてみてもいいとおもいます。
物価が安い、英語や現地語ができなくても大丈夫、プール付きの豪華なコンドミニアムに住める.... そんなことで決めていいのかな?



「何より人生の最後のステージをゆったりと過ごせますよ!」

そもそもそんな惹句は本当なのかな、と。

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ぼく自身、かつて赴任したことのあるマレーシアやベトナムにはもう一度長期で住んでみたいとは思っています。 人は、シニア世代、定年後世代はどんなことを期待して海外移住を考える、夢見るのでしょうか?
・生活費が安い:多くのアジア諸国は日本よりも生活費が安いため、資産を長持ちさせられます。
・良い気候:気温が安定しており、季節に縛られずに過ごせます。
・質の高い医療:一部の国では高品質で低価格な医療サービスが受けられます。

でもね、気を付けたいポイントはいくつもあるでしょう。
・文化の違い:日本とは異なる文化やマナーに対応する必要があります。例えばマレーシアではイスラムに敬意を払うことは必須です。
・言語の壁:英語が通じない場所もあり、そのストレスは決して少なくありません。
・法律・制度:ビザの取得や税制が思った以上に複雑な場合が多いです。
・政治状況:現政権の施政方針は?対立勢力は?政治的な活動をするわけでは(当然)なくても政治状況には注意を払ってください。政権が変わるとガラッと生活状況が変わることもあり得ます。
・健康問題:現地の医療の品質が日本と同等であるわけではありません。
・セキュリティ:犯罪率が高い地域もあり、安全面でも慎重な計画が必要です。
・家族との距離:子供やお孫さん、家族や日本の友人と離れ離れになることに対する心の準備はできていますか?

まだまだたくさんありそうです。だからこそ、えいやっと決めてしまわないで、じっくり考えてみて欲しいです。当たり前ですが。

・リサーチ:しっかりと現地の状況を調査してください。
・短期滞在:最初は数週間から数ヶ月、現地での生活を試してみましょう。
・専門家の意見:移住に関する手続きや法的な問題については、専門家の意見を求めて自分で判断することになります。

マレーシアの独立記念日「ハリ・ムルデカ」

一番大切なのは、その国、そこで暮らす人々が好きかどうか。
ただね、ぼくはいいところも悪いところもひっくるめて、その国、その国の人たちを好きでいられること、それが一番大事だと思いますよ。 メリット、デメリット、お金.... 大事なことですが、本質的なことは「その国が好きかどうか」じゃないかな、と。

よろしければ、動画をご覧くださいな。

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©️朽木鴻次郎 プロダクション黄朽葉

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