歌手で俳優の福山雅治が故郷の長崎に帰って、彼の趣味・ライフワークの写真を撮りながら長崎を語るというドキュメンタリー番組を観た。
福山雅治さんは学校を出た後、長崎の工場で働いていたのだが、とにかく嫌だった、と。
「やりたいことは分からないのに『やりたくないこと』ばかり分かっていた。なにかをやってみては『これは違うな』『これは嫌だ』ばっかりでした」
そう語っていました。
正直な人だなぁ、だから人気があるんだろうな。
よく「つまらない、嫌だ、と思っても仕事として続ければ楽しく、面白くなる」なんていう人がいるけど、そんなのは嘘だもの。仕事によってはそんなことはあり得ないし、万人に当てはまることでもない。
・お昼何食べたい?
〜なんでもいいわよ。
・パスタ行こうか?
〜パスタはちょっと...
・和食系の定食は?
〜和食は気分じゃないなぁ...
いわゆるメンドクサイ系の会話ですが、ある意味正直なのかもしれないとも思う。
取り立てて食べたいものはないし、何を食べたいのか訊かれても分からない。だから「なんでもいいわよ」となるんだけど、いざ具体的に「パスタ」「和食」と提示されると「それは違うなぁ」と感じる。
以前はそういうメンドクサイ人の頭の中がよく分からなかったけどね。
ぼくもあと少しでサラリーマン生活は終わることになる。
何がしたいの? なんでもいいよ。でも、あれもダメ、これも違う、それだけはちょっとやりたかねえな....
俺もめんどくさいよね。あはは。
©️ 朽木鴻次郎
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