〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

お金や投資、人生の話。シニア世代定年後の私たちにもとってもためになります〜山崎元の遺した言葉から学ぶ、お金と人生と幸せの真実

         
山崎元氏は、日本を代表する経済評論家の一人として知られ、金融や経済、投資に対するユニーク、他の人とは違うご意見はまさにユニークであり、ぼくの唯一信頼する経済評論家といっても言い過ぎではありません。この「経済評論家の父から息子への手紙: お金と人生と幸せについて」という著作は、その独特の視点と人生の教訓が詰まった一冊であり、私もこの本を手に取った一人です。2024年1月、65歳という年齢で山崎元氏が亡くなられたことは、本当に残念です。若い人へのメッセージの形ですが、ぼくたちシニア世代、定年後世代にもとっても勉強になる本です。

本書を読んで、特に心に残ったのは、リスク回避志向が肥大化する現代社会において、その姿勢がかえって私たちを損なわせる可能性があるという警鐘です。生きる上でのリスクを避けようとするあまり、私たちは大きなチャンスを逃し、成長の機会を自ら閉ざしてしまうのかもしれません。

また、組織内での生存戦略として「他人との差別化」を挙げる部分には、深く共感しました。これは、自己の価値を高め、代替不可能な存在になることが、組織内でのポジションを安定させるだけでなく、より良い転職のチャンスをもたらすという考え方です。この観点は、今日の高度に競争の激しい職場環境において、特に重要な意味を持ちます。

山崎氏は、組織でのリスクとして「クビになること」を最大のものと見なし、経済的自立のためには、株式の利益を資本家や経営者から「もぎ取る」ことの大切さを説いています。これは、単にお金を稼ぐことだけではなく、自らの資産を増やし、経済的な自由を手に入れることの重要性を指摘しています。

山崎元氏の思想や提言が全てにおいて正しいわけではないかもしれませんが、彼の著作は確かに私たちに多くの示唆を与えてくれます。個人的には、20年前にこの本に出会いたかったと強く感じます。当時はまだこの本は存在していませんでしたが、若い時にこのような考え方に触れることができれば、人生において違った選択をする機会もあったかもしれません。

山崎元氏のご冥福をお祈りいたします。

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©️朽木鴻次郎 プロダクション黄朽葉

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