〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

財産を使いきれって!? あぶないあぶない

私たちが生活を営む上で、資産の管理は重要な役割を担うことは間違いないです。もちろん。特に定年退職を迎えるシニア世代にとって、資産の使い方は人生の質を左右する大きな問題でしょう。これも当然のこと。

でも、最近、一部の専門家といわれるファイナンシャルプランナーをはじめとして、「老後は資産を使い切って死ぬほうがよい」ようなアドバイスが聞こえてきます。ほんと、無責任だなあ、と思います。

考えてみれば、私たちは日常生活においてさえ、「使い切る」という行為に苦労していませんか?冷蔵庫の食材、特に調味料などはいい例ですね。使い切ることなど容易ではありません。そして本。積読なんて言われますが、読まずにいる本は本棚のおもりになっています。ぼくの場合は趣味のプラモデル。死ぬまでに絶対作りきれないプラモが棚を埋めています。それを見るのも楽しいのですが。

ではが資産、つまりお金の問題。使い切るなんてなおさら困難が伴います。資産の使い切りとは、計画的かつ精密な管理が求められる行為です。お金は生きているうちに使い切ったら、心細く悲しいですよ。 確かに、余すことなく資産を使い切るという考えは、ある種の解放感や豊かな老後を想像させるかもしれません。で

もね、よく考えて下さい。現実はもっと複雑です。経済状況は常に変動し、予期せぬ出費は生じます。医療費や介護費、そして家族への思いやりなど、様々な要素が私たちの資産計画に影響を与えるのです。

ぼくたちのお金/資産を「使い切らせようとする人たち」がいる。つまり、財布の中身を全部持って行こうとする人たちがいる。そんな人たちの言うことを聞いてはいけないとぼくは思います。 シニア世代が資産管理を行う際には、「使い切り」よりも、むしろ「余裕を持った管理」があたりまえでしょう。死ぬときにある程度の余裕を残すことは、単なる経済的な問題ではなく、人間としての尊厳や家族への愛情を示す行為でもあります。また、未来が不確実な中、ある程度の余裕は安心感を提供し、精神的な安定をもたらします。 最後に、資産管理は個々人の価値観や状況に大きく依存します。

 

耳目をあつめる「使い切るべき」などという声に惑わされないようにしたいものです。

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©️朽木鴻次郎 プロダクション黄朽葉

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