〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

子供の頃「大脱走」から学んだこと

何かの物事を達成するには、主に二つの方法がある。この二つの方法は、60代のぼくたちシニア男性が子供の頃に観た映画「大脱走」にも共通しています。劇場で観たかというとそうでもなくて、テレビで観たんじゃないかと思うけど。

一つ目の方法は、計画を立ててその道を進んでいくもの。途中で困難なことや想定外のアクシデントが生じた場合には、その時に最良と思われる方法で計画を変更し、修正計画に基づいて実行していくというやり方かな。

「大脱走」で例えると、リチャード・アッテンボロー演じるビックXと捕虜収容所のほとんどのメンバーの脱走方法ですね。綿密な計画に基づいて大人数で脱走用のトンネルを掘り進み、スケジュールや人員の配置、リスクヘッジなどを綿密に計画した。ハラハラ、どきどき、ワクワクしましたね。

二つ目の方法は、目先のものから着手し、それを片付けては進んでいくもの。最終的な目的地はおおまかに決めているものの、具体的にどれだけずれるのかは結果次第。

映画の中でスティーヴ・マックイーンが演じるキャラが、この脱走方法を試みました。綿密な計画を立てず、目の前の困難を解決しながら、モグラのように進んでいく様子、最後にはナチのオートバイで鉄条網を越えていくんだけど、七分袖のトレーナー*1がかっこよかったなあ。

ぼくたちがこの映画で見た二つの脱走の方法は、いろんな局面に当てはまると思うのですよ。計画を立てて進む方法は戦略的に物事を進めたいときに、目先の課題から取り組む方法は臨機応変に動きたいときに、あるいはその両方を組み合わせて。

 

どちらの方法にも、いいところもあれば、ちょっとまずいところもある。だけれども、その時々の課題に対応するため、自分としてはどう動くか。それを考えるのも楽しいものだと思うようになりました。

 

大脱走、もう一度観たくなりませんか?

 

©️朽木鴻次郎 プロダクション黄朽葉

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*1:注:1970年代当時はスエットのことを「トレーナー」呼んだんですよね。