左上: 理論社版1966年。以降の出版物とパッとみただけでも本文中の図録等が違う。
中央: 日活映画1966年。鈴木清順監督、高橋英樹(22歳)主演。
右上: TBS出版会1976年。以降の角川文庫、岩波文庫の底本となる。
左下: 角川文庫1982年。解説と装丁は和田誠。
右下: 岩波現代文庫2005年。角川文庫版に著者の手が入ったものを使用し、TBS出版会版を参照した、とある。著者鈴木隆氏のご子息の解説。
マイナス・ワン: NHK少年ドラマシリーズ1973年。竹下景子(19歳)がおさげの黒髪で「道子」を演じる。
テレビドラマも映画もいいんです。原作の乾いたユーモアがまたなんともいいです。
思い出話。
1・中一のとき、少年ドラマシリーズを観て感激する。竹下景子の可憐さ、美しさに感動した。すぐファンになって、テレビ版の「旗本退屈男」の妹「菊路」も欠かさず観たよ!
2・原作の理論社版を探し求めて、神保町の古書店巡りをするもことごとく「ない」と言われる。ある古書店では、店主は店の奥で座ったまま探そうともせず、おかみさんに向かって「おーい、理論社の本、あったっけ?」「ありません」と小芝居までされる。子供を舐めんなよ、と思った。
3・小林信彦の映画評でけんかえれじいは映画化されていたことを知り、銀座の並木座に行くもその日は満員で入れず(立ち見でも無理、いっぱいで入場できない、と言われた)。後日出直して鑑賞。
4・高校に入り、化学で赤点をとってクサクサしているとき、テアトル東京で「アラビアのロレンス」を観て感激し、その後神保町の書泉ブックマートでTBS出版版を見つけて即購入。1200円x2 なんて、映画観た帰りでよく持ってたな、おれ。
5・角川文庫版が出版されたのは大学生の頃。買っただけで友人のSくんに進呈した。写真は後日買い直したもの。
6・岩波現代文庫は、京都に転職して、新京極の紀伊国屋(今はゲーセン)で見つけた。岩波が出すんだ、とびっくりぽん。
7〜9・思いつかないので省略。
10・「十(とお)でとうとう運の尽き、それ、うーんのつき!どんどん!」
あと、テレビ版の「蒲田行進曲」(1983年)ではヤス役の柄本明が腹ボテの小夏:大原麗子のために「けんかえれじい」のエキストラ役でがんばるっちゅうくすぐりが入ってたよ。ちなみに銀次は沖雅也。これ、ハマりだよな。
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