〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

リモートワーク ハラスメントの三類型

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ハラスメントとは嫌がらせのこと。特に何度も繰り返されるものをいう。リモートワーク/テレワークに関連して繰り返される「いやだなあ」な行為。それがリモートワーク/テレワークハラスメントである。

それには三つの類型があるのではないかと思う。

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1・プライベートに対して不必要な関心を示されること。
  「かわいい部屋だね。もっと写してよ」

2・業務遂行について過剰に干渉してくること。
  「15分ごとの在席報告。上司が監視するためウェブカメラzoomは常時接続」

3・通信環境やリモートワーク環境に関して理不尽な言動や要求をしてくること。
  「君の家のWi-Fiは遅すぎるね。すぐに回線が切れるし!」
  「ご家族のおしゃべりや生活音がジャマだな」

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もちろんそれが「セクハラ・パワハラ・マタハラ 」という職場から排除することが法的に義務付けられている深刻なハラスメントになってしまっている場合もある。

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上の図の真ん中。オレンジ色の部分である。これらはリモハラ、テレハラの文脈ではなく、「セクハラ・パワハラ・マタハラ 」という深刻なハラスメントに軸をおいた解決が図られるべきものである。
だからいったん除外しよう。下の図では白く抜いてみた。

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これらテレワーク、リモートワークに関連して感じる「いやだなあ」、繰り返される「やめて欲しいなあ」の原因の多くは:

タイプ-A:マナーの問題
タイプ-B:リモートワークの本質に関わる問題

ではないかと思われます。

 

©️ 朽木鴻次郎
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テレワークで感じる「いやだなあ」の本質的問題点

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天秤座の生まれなんでね、バランスが大事だ。極端なこっちとそっちと、どちらか一方だけが正しいわけじゃあない。昔からそう思っている。

行く川の流れは絶えずしてしかも元の水にあらず

水面に浮かぶ「うたかた」だって、できたり消えたりはするんだけれども、あぶくはいつだってそこにある。

「仕事は辛いものじゃいけない。楽しくなければ」にも同意はできないし「奴隷的な苦役を経験して人は成長するのである」なんてのも馬鹿げている。

コロナの大騒動で緊急避難的に始まった「リモートワーク」「テレワーク」。

「ジョブ型」の職選び、「メンバーシップ型」の働き方。言い方は新しい(?)から、あれ、時代は変わっていくんだな。そんなふうに思ったけど、話を聞いてみると、何十年か前の古いお説教によく似ている。誰が、なんのために「〇〇型」を言い出しているのかちょっと考えればすぐ分かる。

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古いマンガ映画にこんなシーンがあった。

海で遭難した者たちが命からがら孤島に漂着する。だれも皆、濡れた身体を早く乾かしたいので、浜辺で火を焚くことにした。

 「焚き火の周りをグルグル回れ〜、その方が早く身体が乾くよ! グルグル回れ、グルグル回れ」

リーダー格の者そう声をかけつづける。でも、砂浜で火を焚いているものだから、大波が来るとみんなまたすぐずぶ濡れになってしまう。

ところがリーダーは大波が来るたびに、焚き火をひょいっと持ち上げたりして(マンガですからね、熱くはないんでしょう)、燃える焚き火をキープして、自分だけは波に濡れないポジションを保ちながら賢く身体を乾かしてしまうのだ。

他の者たちは、大波が来るたびにずぶ濡れになりながらも、リーダーがキープしている焚き火の周りをグルグル回っている。

 「グルグル回れ、もっともっと、グルグル回れ! 回り方が足りないよ!」

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テレワークやリモートワーク、働き方は大きく変わったんだろうけど、働くこと自体が極端に変わったわけではない。

時間管理が全否定されるわけでも、成果や効率性/生産性だけで評価されるべきでもないと思う。

誰かが『グルグル回れ!』と言っている。

 

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ずる賢いリーダーに言われる通りに『グルグル回る』』のも楽しいかもよ。

 

©️ 朽木鴻次郎
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テレワーク時代のハラスメント(45分)・日本経営協会公式YouTubeチャンネル

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先日7月29日にライブ配信した 「テレワーク時代のハラスメント」(45分)が、日本経営協会の公式YouTubeチャンネルにオンデマンド動画としてアップされました。

振り返ると任天堂で岩田社長に色々と教えていただいたことは大事だったのだなとしみじみと思います。
本編は、冒頭の静止画が25秒程続いた後に始まります。
是非ご覧頂きたいと思います

 

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パワハラ、セクハラ、マタハラ 、それに「いじめや悪質ないじり」それは、テレワーク であろうとなかろうと許されるものではありません。

そんな深刻なハラスメントではないものの、テレワークの文脈で「いやだなあ」と感じること、テレワークに固有な「やめて欲しいなあ」なことはあるものです。

これらが「テレハラ」「リモハラ」と呼ばれて注目され、解決の方向に向かっていくのだとしたら、それはとてもいいことだと思います。

テレハラ/リモハラと言われるものは、ほとんどはマナーや常識の範疇で解決できることである一方で、社員(雇用者)の時間管理と成果評価のバランスを、どう取るべきかという本質的な問題も、テレワーク で感じる特有の「いやだなあ」な感情の背景にはあるような気もしています。

是非とも動画はご覧になって頂きたいと思うものデス!(º﹃º )DEATH!

 

©️ 朽木鴻次郎
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