milet "again and again"
“男は言葉をレンガのように積み上げて城を築き、女は言葉を絹のように紡いで、詩のかおりを楽しむ”
しゃれてんじゃねえか、誰が言ったんだ?
おれさ。
© 朽木鴻次郎
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HPはこちらです。
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milet "again and again"
“男は言葉をレンガのように積み上げて城を築き、女は言葉を絹のように紡いで、詩のかおりを楽しむ”
しゃれてんじゃねえか、誰が言ったんだ?
おれさ。
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正解を見つけることが仕事ではない。そもそも正解はない。正しいと「思われる」方向はあるかも知れないが、ある程度のはばを持っている。その中で、「A」を選ぶのか「B」を選ぶのか、それとも「C」で行こうと決めるのか。そして「B」を選んで実行して、不都合な結果がなかったとしよう。むしろいい結果が得られたとする。
しかし、だ。「B」が正解だったのか?
仮に「B」を選んだ場合、他の選択肢、「A」よりもより良い結果が生じたのか、本当は「C」の方が、もっと良かったのかどうか、検証するすべはない。
なぜなら、科学者たちは21世紀になった現在でもタイムマシンを発明するに至っていないからです。
研修のセミナーや懇話会などで若手のビジネスパーソンと話をするときにこう聞いたりすることがある。
・違法ではないものの、倫理的道徳的、あるいは自分の職業観に照らすと問題があると思われる業務を命じられた場合、君はどうする?
例えばある種の密告であったり、タチの悪い営業方法だったり、他社との類似製品の開発製造だったり*1を求められたりするケースを例にあげる*2。
すると、いろいろな答えが返ってきて実に面白いのだが、大抵「正解はなんですか?」と訊かれます。ごもっとも。
そんなとき、上に述べたように、間違っていない方向性の中から「A」を選ぶのか「B」を選ぶのか、それとも「C」で行こうと決めるのか。それは個人の人間性の問題で、その人が;
・「仕事とは何なのか」
・「自分は『働くこと』をどう考えて、どう立ち向かっていくのか」
それを考えることなんだと話す。
そう話したときの反応も面白い。納得してくれる人もいるし、はぐらかされたと鼻白む人もいる。キョトンとする人もいるし、「何だよフザケンナよ!」みたいな表情をする人もいる。
いわゆる「正解のない問題」、言い換えると「解の検証が不可能な問題 」に正面から立ち向かうと時間がかかるし、答えが出せないこともあるのですね。
実に生産性が低いし効率も悪い。
「正解」らしきものがパッと浮かんできて、それに飛びつくということは、実は考えることをやめてしまって、手を抜いている場合もある。正解らしきものがまとめられているマニュアル通りにやってみる。パパパっと物事が進む。それでいいし、それが求められている局面は否定しないけどさ。
てな偉そうなことをのたまわっちゃってるワタクシですが、実はね...
クチキくん、君はすぐに答えが分かってしまうだろう? だからダメなんだ。考えるということをしないと。
30年以上前、大学で恩師から頂いた珠玉の言葉です。ありがとうございます。
p.s. ブログを書いてると自分の考えの傾向が分かって面白い。「正解」についてはなんどもまとめているんですね。同じようなことを言っています。
© 朽木鴻次郎
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学生の頃、西洋史の授業で「ヨーロッパとは何か?」を学んだ。ギリシャ、ローマから発展して、ゲルマン大移動と膨張する中、イスラムとの相克の中で「ヨーロッパ」が確立していくという考え方、だったように思う。
ヨーロッパとはイスラムに接触することで確立したという考え方は一つの説なんだろうけど、とても説得力があった。ぼくも青春二十歳、まだまだこれからという時期でしたしね、なはは。
てなこと言っちゃってえばってったってさ、初めて外国に行ったのが就職した年の1984年。ちょうど24歳になるちょっと前のことだったもの。もっと若いときに行っていれば良かったな、とも思ったけれども、無理だったろうな、とも思う。
自分とは異質なものに触れて初めて、自分のことがわかる。英語を勉強してみて、日本語が分かる、漢文を勉強してみて、和語が分かる。
京都だけに住んでいちゃ京都のことはわからないと思う。同じように、東京だけに住んでて暮らしていても東京のことは分からない。
東京で生まれて育ったのがそんなに偉いんですか?
失礼な話だが、実際に言われたことが何度もある。
うん、そうだよ。
ぼくはそう答える。〇〇が偉いとか偉くないとか、そもそも間違っている上に不幸なものの捉え方・発想だ。他の人が偉いとか、自分が上だとか常に考えてるのじゃないかと思う。
ほんとは、東京で生まれて育ったことが偉いとか、そういうことを言いたいのではなかったんでしょうね。ぼくが理不尽に態度がデカくて偉そうだったのが気に入らなかったんでしょう、知らんけど。
そーいえば、おんなじヤツだった。口癖なのかな? かわいそうに。
© 朽木鴻次郎
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