おばあちゃんはね、この「チャーチル」って人を知ってるよ!
1970年のことだと思う。71年かもしれない。父方の祖母の家に遊びに行ってプラモデルの「チャーチル戦車(エアフィックス社 1/72)」を作っていると、祖母からそう言われた。兄弟の末っ子だった大正15年生まれの父親は、終戦のその年に二十歳で兵隊に取られている。戦争末期に祖母は40代後半、50に手が届く頃、今ならアラフィフ、だったのかな? にっくき敵国首相の名前は、極東の一婦人の記憶にも残るものだったのだろう。
上の写真はタミヤ社の 1/35 の「チャーチル戦車」で前面機銃の代わりに火炎放射器を搭載した「クロコダイル」と呼ばれるバージョンです。
ウィンストン・チャーチルは第一次欧州大戦時には「戦車」の開発を推進していました。そんなご縁と戦意発揚のために、新型歩兵支援戦車に自らの名前を冠して「チャーチル」とつけられると聞いたときには:
「戦車の性能がいまいちなもんだからって、よりによって、わしの名前をつけよった!」
と言ったとか、言わなかったとか... 言ったんだろうな、英国式ジョークヽ(´▽`)/
さて、映画ですが、ワタクシは映画のネタバレはキッパリと一切いたしません。
原題は「Darkest Hour - イギリス夜明け前」でござる*1。
この映画は日本人特殊メイクの辻一弘(つじかずひろ)さんがメイクアップ&ヘアスタイリングでオスカー受賞しています。映画でよ〜く観ましたが全然わかりません。隣に居合わせた男性はチャーチル役のゲイリー・オールドマンがアップになるたびに身を乗り出して観ていましたけど、わかんないよ、そりゃーヽ(´▽`)/
それでも「目・まなこ」のメーキャップはできないな。本物のチャーチルの目はもっと「小狡く・いやしく・傲慢」なものです。映画のチャーチル役、ゲイリー・オールドマンさんの目は、とっても優しくチャーミングでした。
また、タイピスト役のリリー・ジェームズさんが光ります。「ツン!」と上向いたはなが可愛くて横顔がキレイ。すてきに美しい。いい女優さんですね。
あとね、議会で「ヒア、ヒア!」ってヤジを飛ばすの。「いいぞ、いいぞ!」とか「そのとーり!」みたいな感じで。
「here, here」ではなくて「hear, hear」なんですと。英国下院のヤジなのだとか。
このブログを書くために調べました。日々これ勉強になります。
この映画は、2017年秋に日本公開された映画「ダンケルク」と一緒に見るといいと思います。相互補完的かな。観る順番は...どっちが先でも可ヽ(´▽`)/
ダンケルクもそうでしたが、この映画もハラハラで面白いよ〜。
歴史的に考えてチャーチルが世界を救ったかどうかは別として、映画としては面白いです。
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*1:「The darkest hour is always just before the dawn. 空が最も暗いのはいつでも夜が明ける直前である」からの意訳。