高校のときのクラスメートに「たりーなぁ、なんかおもしれーことがねぇかなあ。全然つまんねーや...」といつもぼやいているやつがいた。
そいつは別段受験勉強をガリガリやるわけでもなし、クラブ活動にせいを出すわけでもなく、文化祭や体育祭は「かったりー」とふけていた。
高校2年のときの体育祭のクラス(都立高校なのに、男子クラスだったの)の出し物が「阿波踊り」でした。よーするに男子高校生にとってちょっとエッチな響きがする「泡おどり」からの連想で、誰かがふざけて提案したのを、そんならやってみろと体育教師が悪ノリして、どんないきさつかは忘れたが、ぼくが実行委員になった。
で、阿波踊りを調べて、「おとこ踊り」というステップがあるのを知り、カセットにチャンカちゃんかの音源を録音して自分のラジカセを持って体育の授業に出たら、「クチキ、おまえみんなの前で踊れ!」とぼく一人にだけに踊らせようとしたんですよ、あのイトーという体育教師、当時37歳は! あのやろう、思い出してもハラタツヽ(´▽`)/
そこで恥ずかしがるとみっともないから、腹くくって2ー3分、自宅で練習してきた阿波踊りを解説付きで踊ったら、クラスの連中も「おお、やるな!」てな感じになり、調子こいたヒダカとかも踊り出して、その後の体育の時間でもクラスで楽しく練習した結果、本番の体育祭では、全校に大ウケして、他のクラスや教師の飛び入り参加もあって楽しかったなぁ。
くだんの「たりー」のクラスメートは、やっぱり体育祭自体をフケてましたけどね。体育祭の後「コージロー、おめぇもみんなもよくあんなこと出来んなぁ、たりーし、つまんねーよ」と言ってきたので「おどりもしなきゃ、見もしねぇなら、面白いわきゃねえだろうがさ」と言ってやった。
・受験勉強にせいを出すのもたるい。
・部活に励むのはバカバカしい。
・コミュニケーションもメンドくさいから友達もいない。
・家族は煙ったい。
そんなんじゃ、高校生活は楽しくないのは当たり前だ。
「定年のリアル」という定年本。
同じ著者の「定年バカ」の辛口が面白かったから、つい手を出した。定年本はもういいやとブログに書いたばかりなのにね。
この「定年のリアル」の方が「定年バカ」より先に出版されたもの。ただし、著者の主張は同じ。定年後の時間に意味や有意義性を求めるのはお門違いということ。ただしそれは著者の考えだから他人には押し付けないよ、と言いながらその主張を本にしている、という不思議なものです。
上野千鶴子の「お一人様」本をクサすところは面白かったが、10年後の「定年バカ」の辛口のほうが洗練されてイヤミの質が上がってる気がする。
どちらの本でも著者の主張は同じ。趣味もキライ、人づきあいもいやだ、何にもしたくない、って人です。自分はそれでいいのだってうそぶいてるけど、そらー、そんな人生は面白くはないだろうな。そんな本でした。定年後にかぎったことじゃないよ。高校時代だって、いつだって同じことだ。
おどらにゃソンソンヽ(´▽`)/
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