どんなにキライなものでも、7月の蒸し暑い月曜日の朝のように人生には避けて通れないものもある*1。飛行機に乗れば乱気流に巻き込まれることもあるのだ*2。
"I hate turburance!"*3
希望を叶えるための試験なら、その対策準備をしなくてはならない。
だけどさ、引っ掛け問題とか、「試験の技法」を知っていないと解きにくい問題とかさ、そんなのに備えて勉強?するのは本当いやだな。
意味のない出張報告書を書くのと同じくらいいやだ。穴ほっては埋めさせられるという拷問に近いものがある*4。
とはいえ物事にはいろんな側面がある。試験にもいろんな目的があるのだ。
・採用側が受験者のレベルを知るため。
・受験者が自分のレベルや強み弱点を知るため。
この辺がタテマエというかオーソドックスっちゅうか、模範解答。
・先生がちゃんと授業をやっていることをその学校の教頭や校長先生に示すため。
・受講者が所属する組織、予備校などが、自分の学校のレベルは高いのだよと世間に示すため。
・昔からやってるからやる試験。誰もその意味を知らない試験。
・選別理由を上司や当人に説明するのも面倒だから、「まあ、やっときゃいいだろう」という責任回避/アリバイ作りのための試験*5。
現実に目の前にある試験は、誰がなんのためにそれを課していて、誰がなんのためにそれを受けるのか。
試験問題を作る者、試験の導入を組織に勧める者、採点する者、参考書を作って売る者、得点を上げるための方法を高いお金で教える者... 経済社会はそうして乱気流のように回っていくんだ*6。
Again, I hate turburance!
「人よりも高得点を取る」「試験に通る」ということは本来は手段であって目的ではない。ところがこれが目的になっている。課長になるには600点以上、とかね。600点取れば課長にふさわしいのかよ。599点じゃダメなのか?
本来は手段のはずの点数を目的にしてしまう方がラクなんです。「高得点をとる」ことをその試験の目的としてしまった方が、実は効率がいい。みんなが大好きな「生産性」が高まるのだよ。オートマチックに599点は落とすと決める。一秒もかからないで600点の人と599点の人を別々の箱に入れることができる。悩む時間で生産性が落ちる心配はない。一瞬で決まり。彼/彼女らの今後の人生が決まる。
「1点の差がどんだけのもんなんだよ!」と口をとんがらかして言ってみたって、ぼくも住んでいるこの薄汚ねえ世の中はそんなことを許してくれない。「選別のため」の設問も必要になってくるんだ。だからみんな点を取りたい。試験でマルを貰って資格を取るのが大好きな三角野郎たち*7。「点を取らせてあげるよ」って耳元でささやく上から墜ちてきた天使たち。
「そんなもののために生まれたんじゃない」って歌でもうたおうか?*8
とかなんとかえっらそうに言っちゃってもさ〜 (*´ω`*)
1981年というごく初期にぼくはTOEIC受けてるんですね〜ヽ(´▽`)/ 大学2年のこと。学食の前の貼紙を見て受験してみた*9。
10年後の1991年にも受けてる*10。当時30歳。マレーシアでの数年間の赴任を終えて、英語の実力はどんなもんかいなって思って受けだんだ。なんかとっても暑い試験会場でした。
ぼくが記憶している限りでは、TOEICは素直でフェアな問題が多かった気がする。「選択肢の中には正解はありません」みたいな引っ掛け問題とか、問題文は読まずに先に選択肢を読んでおくなんていう「試験の技法」を知ってると有利になるような設問はなかったと思う*11。
当時はですけど。
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*1:ホントは暑いのも月曜日もそんなにキライじゃないんですけどね。
*2:最初の乱気流は香港-広州間のドラゴンエアで経験した。飛行機にはなれてなかったから、これが当たり前なんだろうなって思ってあんまり怖くなかったよ。乱気流というものを知って、その後は普通に怖くなりました。
*3:もちろんダンス系エキササイズ「ボディジャム 」の名曲ですよ。58番です。
*4:そういう拷問は受けたことがないのです。ごめんなさい。
*5:テキトーな保険でもかけてこうか。
*6:お金払ってご飯食べて、お金払ってジムに行って脂肪を落とす、みたいな。でもご飯を沢山食べるのも、ジムでのダンスも筋トレも楽しいからいいんだもん。
*7:マル、シカク、サンカクというダジャレですので念のため。
*8:「トリック」の1stシーズン、仲間由紀恵は二十歳ですよ!
*9:同じタイミングで受験した同期のケイ女史は九百何十点というほぼ満点をとっていて、745点で自慢ぶっこいていたぼくはびっくりして土下座した。
*10:転職に備えて1996年に受けたとだとばっかり思ってた。
*11:あれ?もしかしたら有ったのかも?俺、疎いから気がつかないんだよね、ヽ(´▽`)/ アハハ