〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

「どこでも通用するスキル」という幻想

    

「どこでも通用するスキルを身につけたい」は、どこでも「応用」できるスキルことなんだろうとおもう。あるいはどこでも応用できるようなスキルのヒント、といいなおしてもいいかもしれない。

60過ぎての実感は「どこでも通用するスキル」は幻想であって、「どこでも応用できるスキル」または「そのヒント」を得ることが現実的なことだし、それが必要十分なことだと思う。

「別のところに移るためにはスキルを身につけなければ次にいけない」そう思い込んでいたとしたら、それは間違いだ。ましてや、「どこでも通用するために『資格』を身につけよう!」なんて思っちゃったら困るかな。(ボイラー技術士とか業務に必要なしかくはべつだけど。)

東京駅地下通路で

いろんなところに行ってみて、転職したり、同じ組織の中で移動したりして、仕事の技術を学んだり、そこの謎ルールを反面教師にしたり、人間関係で揉まれたりすることで、スキルのレベルが上がるんだと思う。というか、それしか方法はないのだろうな。

経験の数値を積んで、スキルを獲得してからはじめてなにか新しいこと新しい場所で活躍するできる、とおもうならそれは間違いなのだ。新しいことや新しい場所で、スキルを身につけ磨いていくことができればいいんだと思う。

 

RPGゲームのように、初期設定のステイタスパラメータの割り振りが嫌だったら、即リセット、ためにならないと思ったら即ジョブチェンジ。

それもいいけどさ、若い人たち、だけじゃないな、定年という帰路を控えたシニア世代も、自分のキャリア構築戦略をもちょっと賢く考えた方がいいのではないかと、ぼくは思う。

 

©️朽木鴻次郎 プロダクション黄朽葉

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