〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

怒りは発してもいい・ただし上品にね

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誰もができるわけではないから注意しないといけないのだが、ぼくはこう思っている。

 

怒りは発露してもいい

 

横暴な上司などに悩んでいる若い人との一対一の話合い/対話のときには、彼の理解を慎重に計りながら話すことができるので、関係が深くなってからこのことを持ち出すときもある。怒りは発してもいいんだよ、って。

 

理不尽な顧客や卑劣な上司に対しては、怒りの感情を抱くものだし、それは解放しないと自分の心・精神が損なわれてしまう。

 

何よりも避けなければならないのは、相手がかさにかかってきて、こちらへの攻撃がエスカレートすることだ。攻撃されることが職場で固定化すると改善するのはとても難しい。そこで、それを止める一つの方法が、行為者に対して「こちらが怒っていること」を機を見て知らしめることである。要するに:

 

なめんじゃねえぞ、このヤロウ......!

 

と凄むことである。当たり前のことだが、職場ではこんな言い方はできないから、工夫しなければならない。その方法は、というと:

 

1. できるだけ上品に言葉を選ぶ
2. 行為者に対して一対一の状況ではなくて、衆人環視の状況で行う*1

 

〇〇さんが、〇〇したことについて、〇〇という理由で、私は怒りを感じざるを得ません。

 

こんなのが一例かな? 他にもある。

・大変残念に思いました。
・今後の信頼関係が毀損されたことを懸念します。
・理不尽な仕打ちであると困惑せざるを得ません。
・アンフェアで不誠実なご提案であり今後の業務継続に不安を感じます。
・背後に卑劣な意図が隠されていることに驚きました。
・繰り返し私の人格を傷つけるものだと感じ裏切られた気持ちです。
・いき過ぎた言動であり、業務上の指示を超えていると判断します。
・業務指示の名を借りた卑劣な悪意を感じます。
・職場での上下関係を人間的な優越性と考えているとしたらそれは大きな誤りです。

 

これを冷静に言う。決して激昂したりせずに冷静に言う。なんども練習するといいです。鏡に向かって言うとかね。

 

X:号泣しながらとか、憤怒の表情で罵声とともになんてもってのほか。

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職場の問題ってほぼほぼ全てが対人関係です。問題の人との二者関係だけではなく、第三者にその二者関係がどう映るか、そこもちゃんと考えること。こんな感じで、周囲の人にも「そりゃー、怒るのも当然だな」と納得させることのできる環境を作って、冷静に言葉を選ぶ。公開叱責の逆ですね。こちらが立場が弱い場合は公開して、周囲を味方につけないと。

 

もちろんやり過ぎは禁止。ここぞと言うときに一発かますから効果が出るの。1-2年に一度でいいんですよ。

 

そして、言った後は、席を外して、トイレにでも行って、5-10分してから席に戻る。その後は一切このことには触れず、淡々と仕事を続けるの。その後もこのこと(上司などに反抗したこと)には一切触れてはいけないよ。

 

もし、離席を咎められたら、「気持ちを落ち着かせてきました」とでも言えばいいのですね。 

 

© 朽木鴻次郎
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*1:3. 職場のほとんどの人が、「あの人、ひどいよね、やりすぎだよね」と思っている状況がベスト