〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

平均や他人のやり方が分かったって・でも気になる。

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日本人55歳男性の平均身長が約169センチ、体重は68キログラム。靴のサイズは25.5センチなんですと。

それがわかったって、平均サイズの服を試着もしないで買う人間はいない。
服ならまだしも、平均と言われる25.5センチ靴がぼくに合うかどうかはわからない。

多分合わないと思うね。




 

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日本人男性の平均寿命は80歳程度、介助が必要のない、いわゆる「健康寿命」が70歳くらいなんだって。
うちの親父は72歳で死んじゃったよ。おじいちゃんは77歳だった。ご長寿なご家系だと、100歳近くまですんなり元気でいらっしゃるとも伺った。
人それぞれ、運命それぞれなんだろうな。
........オレ、なん歳まで生きられんだろう?

定年退職した後の平均的生活費なんてのもよく言われている。
贅沢コース・普通コース・ビンボーコースの松竹梅が紹介されていたりもするけど、そんなのは全く役に立たない。もしそれが言い過ぎなら、ほんの参考程度の役に立つだけですよ。

隣の奴が食ってる弁当のおかずを眺めても、自分のおかずの品数が増えるわけがない。オレだってウインナ食べたいよ。唐揚げだって欲しいよ。

みんなの「平均」だって言われているものを基準に生活計画を建てたら危ない危ない。

25.5センチのサイズの靴がぼくに合うかどうかはわからない。
今の段階から靴屋さんに行って、いろんな靴を試してみて、買ってみて、実際に履きつぶしてみて、どんなタイプのどのくらいの大きさの靴が自分にフィットするのかを知らなきゃならないんですよ。
 

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「ヨシノヤ」と「カネマツ」とじゃあ、おんなじ25.5cmでもちがうしさ。
 よそはよそ、うちはうち、福はうちヽ(´▽`)/
 
やっぱり95歳ぐらいまでの想定をしたほうがいいのかなぁ?たはは。
 
 
 
 

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大切なもの、それをささえるもの

 

老後のこと、定年後の話になると、ついつい:

●「いくらお金があればいいか」

●「そのお金のためにいつまで仕事をするか/働くか」

そんなハナシになってしまう。

それはそうなんだけどさ。

 

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生きて行く上で、自分は今まで何を大切にしてきて、これから何を大切に思って行くんだろうか?

 お金ってやっぱり、その「大切なもの」を支えるためのものなんだと思う。当たり前なんですけどね、そこんところがこんがらがっちゃって、「お金」とか「お金を得るための仕事」とかが、その「大切なもの」そのものにとって変わってしまう。

はなはだしくは、「大切なもの」の上位にさえきてしまう。

 

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「大切なもの」と、お金をはじめとした「それを支えるもの」との、主従関係っていうか、主客関係っていうか、優先順位っていうか、目的と手段っていうか、そんな関係を間違えると不幸になる。

 

「仕事」ってものもそうかもしれない。仕事って、本来は大事なものを支えるものである「お金」を支えるものだもの。

 

「違う、そうじゃない!」って? 忌野清志郎はこう言ったよ。

--カネが欲しくて働いて、眠るだけ

 

 

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「仕事」のトリッキーなところは、やってるうちにそれが面白くなっちゃって「お金のため」という本来の目的から離れてしまうこと。「仕事」自体が何か人生の中心・大事なことそのものに変わってしまうこと。キラキラ輝く素晴らしいものに変わってしまう。

 

主に仕事の結果得られる「お金」のトリッキーなところは、トランプのジョーカーのようにオールマイティなところだ。十分なお金があれば、それをほぼ何にでも変えることができる(らしいよ、そんなにもってないからわかんないけど)。

「支えるもの」でありながら、お金が「本当に大切なもの」に思えてきてしまうことなんだ。

 

それはそれでいいかもしれないけどさ。

 

 

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ロボット三原則というものがある*1

ぼくはそれをもじって、サラリーマン三原則というのを以前ブログに書いたんだけど、機械奴隷であるロボットは人間を逆に写す鏡だから、人間らしく存在するためにはロボットの逆を行けばいい。だからロボット三原則では最下位だった「自分の身体と精神を保全すること」が、人間であるサラリーマン三原則では最上位に来る。

 

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「大切なもの」の一つは:

「自分の身体と心や精神の平穏」

 

人によっては、それと同じくらい大切なものが他にもあるかもしれない。家族かもしれないし......  あとなんだろう。それこそが自分の価値観なんだろうな。

 

少なくともお金ではないんじゃないかな。おかねは、大切なものを支えるためのものだ。お金の大切さは、とてもよくわかってるから否定しないけど。

生活を支える柱とは、「お金」「仕事」「心身の健康」「家族、恋人や友人」、この四つである。人によってはちょっと違うかもしれないが、そんなことは大した問題ではない。

以前はそう考えていたんですけど、ちょっと考え方を進化させました。ぼくだって、ちょっぴりづつは進化しているんだよ。ヽ(´▽`)/ ヤッター

 

先日、老後や定年後の資金計画を考える上では、自分の価値観を考えて見ることが必要である、みたいなことを書いたんです。今回は、そのときの延長で考えてみたことでした。

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*1:右のガラモンって異星人が作ったロボットなんだよ。

ドラマ「坂の上の雲」全十三回

 

戦争ものばっかり観てるんでしょ? はい、そうです。

 

日清・日露の戦役を四国は松山出身の秋山好古・真之兄弟と、ホトトギス正岡子規を中心に描いた司馬遼太郎のベストセラー小説の映像化です。

 

2009-11年にかけて三年がかりで作成・放送されたンHKのスペシャル超大河ドラマ。「坂の上の雲」を毎晩一話づつ通しで観直しました。

 

感想:スッゲー金かかってそう。

 

 

第一・二・三回「少年の国」「青雲」「国家鳴動」

第1部の第一回「少年の国」と第二回「青雲」、それと第三回「国家鳴動」の前半くらいまで。これがなんとも面白い。主演のモックン(本木雅治)は、クランクインの当時42歳ですが (やんちゃな10代の、上京したときでも15歳、兵学校で18歳!) 若き秋山真之を見事に演じている。

・いい身体してるしね。

・大勢の同期とハダカでお風呂に飛び込むところとか故郷松山の水練場の立ち回りなどのサービスシーンもある!

 

この長いドラマのなかでも、1〜3回の「青春立志編」がなんとも面白い。

 

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第三・四回「国家鳴動」「日清開戦」

司馬遼太郎の小説を歴史として読んではいけない、歴史を題材にした物語であってドラマなんだとわかってはいても、清朝や李鴻章、さらに乃木希典に対する拭いがたくマイナスイメージなのにはクビをひねる。

柄本明、「愚将」乃木の演技がうますぎだろ!仮にも各地で神社にお祀りされてんのよ。バチ当たるよ。

秋山騎兵隊と北洋陸軍との会戦シーンは大迫力ですよ。秋山騎兵隊長が白酒かっ食らって突撃するシーンは何ともはやすっばらしい。阿部寛、サスガですな!馬上の姿に男も惚れる!

後半の日露戦争に比べると、この前半の日清戦争の描写は案外とあっさりしている。もちょっと作り込んでよという感もあります。どーせ長いんだから。

 

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第五・六・七回「留学生」「日英同盟」「子規、逝く」

この五-六回を観直して思ったのは....

 

アリアズナはとても美しい。

日本海軍広瀬武夫に心を寄せるロシア令嬢のアリアズナを演じた:

マリーナ・アンドレーエヴナ・アレクサーンドロヴァさん(Мари́на Андре́евна Алекса́ндрова

1982年のお生まれだから、ドラマのときは26-7歳で、美しさの極みですね。

 

第七回には石原さとみが登場します。秋山真之との出会いが、「活人画(かつじんが)」という、まあ、動かない演劇っちゅうか、いまで言うコスプレですね。それで海軍将校のカッコをするの。23,4歳のころかな、かっわいいーです。

 

  

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第八回以降:お待ちかね日露戦争

お待ちかね、日露戦争が始まります。改めてこうしてみると、実に6回分、9時間かけての日露戦争のドラマです。ンHKさん、力入ってます。役者も力入ってます。お金もかかってます。

第八回 「日露開戦」

第九回 「広瀬スズ、広瀬、死す」(ごめんなさいごめんなさい!)

第十回 「旅順総攻撃」

第十一回「二〇三高地」

第十二回「敵艦見ゆ」

第十三回「日本海開戦」

 

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陸戦・海戦、どっちもすごい。みどころ満載、映像は大迫力。映画館で観たいね。

旅順要塞攻略、二〇三高地への突撃、日本兵がどんどん死傷して行く映像は、目を覆いますよ。観ていられない。観たけど。ロシアの大砲から飛んで来る空中で炸裂する榴弾の怖さ! 空中で爆発して、その破片が八方に飛んで来るんですよ、すっごいです。

こんなことしちゃいけないよね。

陸戦の後の、柄本明の乃木将軍はいいなぁ、この映像で救われる気がします。

・28センチ攻城砲群の斉射は、CGとわかっていても大迫力ヽ(´▽`)/ 

 

そしてついにバロチック艦隊の登場。ロジェットウィンスキー、悪役ヅラです。最盛期のキラーカーンそのもの。でね....

・日本海海戦の大迫力、息を飲みます。連合艦隊の大回頭、ほんと、映画館のスクリーンで観たいなあ!

 

 

++++++++++

このスペシャルドラマ、全十三回でトータル20時間。

 

もっくん、本木雅治がなんともうまい。少年・青年期のきかん気溢れる男が、長じて海軍参謀になり表面は落ち着くのだが、本質は松山のガキ大将のまま、そんな秋山を素晴らしく演じていました。

バロチック艦隊を待てないイライラ、敵艦見ゆとの警報に接したときの一呼吸を置いての甲板での小躍り、最高です!

 

司馬遼太郎は日清戦争を明治維新革命輸出戦争、日露戦争を祖国防衛戦争と位置付けている。その解釈への評価は別として、第二次欧州大戦東部戦線を同じく「大祖国戦争(Великая Отечественная война)」と呼ぶソビエトロシアの「ヨーロッパの解放」(全部で8時間?)と観比べるのもいいかもしれないです。

 

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© 朽木鴻次郎
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