10年ぐらい前だから、2007-8年の頃からだ。自分への戒めとして机の脇にメモを貼りつけておいた。
仕切らない、口を出さない、そして...
1・おごらない
ご飯とか飲み屋さんとかで、若手におごってあげる。ずいぶんそうしてたんです。若い頃、上司におごってもらってたからね。その場でお礼を言う、翌日、上司の席に伺ってお礼を言う、そんなサラリーマンの礼儀も教わりました。
でも、今は奢るのをやめています。ケチになりましたヽ(´▽`)/
2・おしえない
ぼくが若手だった頃、それこそ、文章の「てにおは」から封筒に書類を入れる向き、英文契約の起案の仕方、交渉、ありとあらゆることを上司や先輩に教えてもらいました。40代くらいまで、そんな仕事の仕方を今度はぼくが若手に教えることを積極的にしてきました。
でも今は教えない。50代に近くなって、「おしえてください」ってアプローチされるまでは教えるのをやめるように努めています。だけどね、教えたいんだよね! 教えたいの。
でも、だめ、グッとガマン。
3・おこらない
解説不要ですね。おこらない、おこらない。短気はソン気、堪忍のフクロを常にクビに掛け、破れたらぬえ、やぶれたら縫え。これが難しい、ちょいちょい怒っちゃたりします。いかんな、いかん、いかん、イカンビリス。
これを考えた当時、なんかで読んだんです。列挙した行為は全て「相手を支配しようとする」ための行為に近いものなんですと。
仕切る、口を出す、ご飯や飲み代を奢る、なにかのノウハウを教える。これは、相手を「支配しようとしている」行為。
もちろん、怒る、というのも、怒りを相手にぶつけることで支配しよう、自分のコントロール下に置こう、そんな意識が働いているんだそうです。
最近の若手に媚を売ろうとか、嫌われないようにしようとか、そんなことを思ったわけじゃないんです。ぼくは、彼・彼女を支配しようと思ってたのか! って考えたら、やになっちゃった。
もちろんこの戒めを100パー守れている訳ではないです。でもね、気をつけているの。あ、出てきたな、老人の支配欲がって。
© 旅芸人・tavigayninh・朽木鴻次郎
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