〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

初好意 ・ウイスキーフラスコ(スキットル)を使う楽しみ

f:id:tavigayninh:20171123101256j:plain

 

以前、ベトナムにぼくが赴任していた頃だから、1990年代の初めから半ばにかけてのこと。

サイゴンでは、街の飲み屋さんに行ってもまともなウィスキーが出てこなかった。

 

おいしいとかまずいとか以前の問題で、偽物のウィスキーなんです。ブランドウィスキーのから瓶に偽物を詰めて、うまいことフタをして封印してある。外見では全くわからないけど、飲んでみると偽物はすぐわかる。口に含むと舌が痺れるし、味もウィスキーではない。単なる茶色いアルコール。そして翌日はガンガン頭がいたい。ゼッテー身体に良くないですよ。

 

当時サイゴンで一番高級なフローティングホテルのバーぐらいだったと思うよ、本物のシーバスリーガルとかジャックダニエルズとかを出していたのは。

 

ぼくの滞在していたレックスでも、ドンコイの老舗マジェスティックでも本物のウィスキーは出していなかった。ましてや街中のバーでは無理。もしかしたら、オペラハウスの中にあったバーでは出していたかな、ジャックダニエルズを。

 

ビールに関しては、ビアホイもあるし、もちろんバーンバー(333)もある。マレーシアのアンカーも入っているし、フィリピンのサンミゲルも手に入った。そのうちにドンコイにドイツビールの店も出来たりして、ビールに関しては不満はなかったのですが、ウィスキーには困りました。

 

確かボトル二本までは海外からベトナムに持ち込みができたんで、なんやかんや帰国休暇や国外出張のときにウィスキーを買いためていました。ただし、90年代のはじめは、ホテルのテレビも当初はMTVもチャンネルVも観れなくて、宿舎だったレックスの部屋で飲んでいてもマジつまらない。そこで夜の街に出かけてみるわけだが、ウィスキーが飲みたいのよ。

 

で、買ってきてもらいました。ウィスキー・フラスコ。

ちょうど石油探鉱部のY君が電気検層の解析でマレーシアに出張があるとかいう。そこでセランゴール・ピューター(Selangor Pewter)でテキトーなフラスコがあったら買ってきてって頼んだのが上の写真のもの。

革が巻いてあるじゃん! って初めは思ったけど、滑り止めにもなってるし、紅の一本線もいい感じのアクセントです。いくらだったかは忘れちゃったけど、え?ってなくらいで高かったよ。

 

こっちも30代、夜な夜なってわけでもないですけど、まあ、ほぼ夜なですね。これにシーバスリーガルを詰めて魔都サイゴンのダンシングによく出かけたものです。飲み屋さんでは、最初はビールだけど、二杯目からはウィスキーをビールで割っていただいていました。今は知らないけど、当時ベトナムのお店は大抵が持ち込みオッケー。ちょっと渋い顔をされるときには、5ドルもマネジャーに握らせれば、「こむ・さお!」問題ない、って感じでした。

 

ちょい・おい!

 

先日インスタグラムで、ウィスキーフラスコに花を活けているおしゃれな写真を見つけたんです。あ、そうだ、俺もフラスコ持ってたよなって思い出して、探したらやっぱりありました。

結構くすんじゃってるけど、ピューターだからしょうがないね。ぬるま湯で二、三度洗ってから、逆さに立てかけて一応乾かした。で、安バーボンを入れてみたら、全然いけてんじゃん!

f:id:tavigayninh:20171123101742j:plain


ほーら、マレーシアの誇る「ロイヤル・セランゴール」ヽ(´▽`)/

 

で、21世紀の日本でこれをどう使おうかって話だけど、国内の小旅行で使うのですな。

 

旅行に行って夕方〜夜にブラブラ出かけたいんだけど、お酒を飲みたい気持ちに逆上して、ついついお店の選択をおざなりにして、目についた所にパッと入ってしまう。そんでもって、あとで「あちゃー」と後悔したりするし、ちょっとしたご当地グルメ、例えば、xxのサツマゲ(xx天とかで売ってるやつ)、角煮バーガーとか、立ち食いチックな食べ物も遠慮しちゃったりする。どうしてか。一緒にお酒が飲めないから。

 

アル中みたいだね。一歩手前かもな。

 

だからさ、宿で一風呂浴びて、ビールの500ミリ缶(長いやつね)を一本飲んでココロを落ち着かせたら、フラスコにウィスキーを詰めたのを持って街に出かければ、ちょい食べのちょい飲みの、お店をひやかしーので、ブラブラできるってわけ。

 

・高かったけど一生モンだね、ウィスキーフラスコ(スキットル)

 

f:id:tavigayninh:20171123101918j:plain

 

このピューターも20年以上前に買ったもんでいまでも楽しませてくれれるってことは、一生モンだったって思ってもいいよな。

 

・「初好意」ってなに?

タイトルの「初好意」? どう読むのって...

そら、ああた、「うい・すきい」でしょうが? ヽ(´▽`)/ 

 

 

 

© 旅芸人・tavigayninh・朽木鴻次郎

姉妹ブログ:カメラと写真・旅芸人〜タバスコとシナモン
ツイッターhttps://twitter.com/tavigayninh
インスタグラム: tavigayninh