「あいつはゼニのためなら手段を選ばない男だ!」
チンケな映画に出てきそうなセリフですが、むしろ現実では手段のためなら目的を選ばなくなってくるのではなかろうかと思っています。
どだい「金儲けのためには手段を選ばない」とか言ったって、そもそもの「ゼニ・金・カネ」自体が手段ですからね。お金って、何かを手に入れるための便宜として大昔の詐欺師が貝殻をでっち上げただけのものだもの。
手段が目的になる好例、その1。
鉄道に乗るのが大好きな「乗り鉄」ヽ(´▽`)/
手段が目的になる好例、その2。
ブログにもう少しマシな写真をのせたいなと思ってデジタルカメラを買ったら、フィルムカメラに行っちゃって、さらにどんどんカメラとレンズとが増えていってしまうとか。
ま、趣味なんだからそんなもんでしょヽ(´▽`)/
「目的と目標を混同してはいけない」
そんなエラそうなこともよく言われる。
...普通に使われている言葉、似たような言葉を並べて「xxx と yyy と zzz とは、みなさん混同して使ってますけど、本当は違うんですよ」って、自分で言葉の定義をしてるくせにもっともらしく説明して金を取る奴らがいる。
でも、そんなことはどうでもいいのです。
鉄道に乗りたいだけの旅があってもいいし、写真を撮ってて、カメラやレンズをいじるのが楽しくなったのなら、それはそれでいい。金儲けや貯金が楽しくなれば、のめり込んで、毎月増えていく通帳の数字を眺めてニンマリしてしまえばいいのだと思いましゅ。
ジムの筋トレやダンスエキササイズも同じことかもです。健康な身体を作る維持することが目的で、ジムで筋トレやダンスなんかの運動をすることは手段なのですが、だんだんこんがらがっちゃってきて、手段の方が楽しくなっちゃう。
ぼくもそうなんだけどね。
「健康になるためなら死んでもいい人たち」
そう言って運動おたくをからかってた落語家がいたけど、まんざらこんがらがっちゃうその気持ちがわからなくもないです。
広東語でね、バカ・間抜けのことを「ちーしん」っていうの。
「痴心」って書くんだとばっかり思ってたら、違っていた。そもそも、心という字の発音は「さむ」だし...
はい、広東語で「ちーしん」は;
黐線 = ちーしん
「黐線」と書く。
黐は、ベタベタくっつく鳥もちのこと。線がくっつく、こんがらがっちゃうことですな。
わけわかんなくなるとね、何がしたいのか、目的も手段も戦略も戦術も、なにもかにもこんがらがっちゃうのよ。
うふふ、こんがらがるのも楽しいよっ!
居直ってますか? はいそうです。
© 朽木鴻次郎
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