NHKのドキュメンタリーというのか、歴史のターニングポイントでの前人の選択を検証する番組が好きで、気がつくと録画しておいて観ている。
ほら、光秀は信長を打つべきだったか? とかそんな歴史の「イフ・IF 」を歴史学者や経済学者、脳科学者とかが色々意見を述べる番組です。
先日は、長岡の河井継之助の回だった。
司馬遼太郎の「峠」を読んだのは1980年か81年。その前に高校時代の1977年、大河「花神」を観ていた。高橋英樹が演じる河井がなんともかっこよかったよ。
ガトリング機関砲をバリバリ撃ちながら叫ぶの。
ガットリンゴン砲とは、こうして使うのよ!
多数の銃身を回転させながら連続射撃をする機関砲(機関銃)の「Gatling-Gun (ガトリング砲)」は米国ガトリング氏が発明した。南北戦争には間に合わず(使われはしたが制式採用は戦後)、武器商人が極東に運んできたものを大金をはたいて河井が購入したという。
河井継之助のうんちくやその進んだ(進みすぎた)先見性とか陽明学のバックボーンとか、それは、おいておいて。
番組に出演していた脳科学者がこう言っていた。
武器を持つと人間の*1攻撃性が高まる。だから、二重、三重に、システムとしての安全装置をかけておかなければならない。
なるほど〜、と膝を打った(比喩ですよ)。
河井の死から20年後、同じ長岡に山本五十六が生まれる。
山本は、当時世界最強の艦隊と航空部隊のワンセットを手にして、ハワイで米艦隊を不意打ちするという愚挙に出た。*2
“Si Vis Salvos, Para Bellum” 生き残りを望むなら、戦いに備えよ*3
「戦え」なんて言っていない。「戦いに備えよ」と言っているんだ。
佐々淳行の危機管理のノウハウに書いてあった。
ケンカは低姿勢から(low posture)からはじめろ
いきなりかますのは、あんまりいい手じゃないよね。
いきなりかまして、パンチがバッチリ決まって、大嫌いな相手が鼻血を出してひっくり返れば、スカッとするけどさ。
スカッとするからといって、戦争を始めちゃいけないんだと思う。
© 朽木鴻次郎
~~~~~~~~~~~~~
HPはこちらです。
~~~~~~~~~~~~~