〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

事務屋の恥! 〜 ニャンコとオサカナ

 

以前とあるセミナー講師をしたときの、事務局が記録にと撮ってくれた講義中の自分の写真と動画を見てびっくりしました。

ネコゼ

 

非常にじじむさい。

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さらに、別のセミナーを開催したとき、今度は、自分が話しているところを録画してもらって、あとでその動画を見たんです。

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しゃべっているとき、口角が下がって、下くちびるが、ちょっと出ている......

口つきが......

まるで、フナ ∑(=゚ω゚=;)

 

普段の自分がどんな姿勢なのか、どんな「クセ」があるのか、自分では、案外わからないものですね。
 

以来、意識して、背筋を伸ばし、口角を上げるようにしています。

 

ときどき、自分がプレゼンしているときとか、話しているときの、できれば「動画」を誰かに撮影してもらって、それをみてみると、おもわぬ恥ずかしい体験ができます!

 

それこそが、他人が見ている自分の真の姿。

 

是非お試しあれ。ちょっとちょっとづつ直していけばいいんだと思います。筋トレのフォーム確認、ダンスレッスンの動作の確認みたいなもんですな。

 

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事務屋の失敗 〜 助けてください!

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会社員になって、2年目ぐらいのことだと思います。

当時13行あった都銀とそれぞれおつきあいがあって、そちらを払込銀行としてほぼ毎月プロジェクトのための増資がありました。第三者割当増資です。その手続きは複雑ではあるんですが、毎回全く同じ。日付と金額が変わるだけでした。だから任されたんでしょうね。
 
でも、ぼくは失敗したんです。

都銀13行、全てに配布した書類の一部に誤記入がありました。気がついたのは、日本興業銀行の担当の方。当社の担当の経理課長のS-さんのところに、書類配布の翌日、朝イチで電話がありました。

「書類が違います...!」

S-さんは当時40歳と少し。カミソリのように、キレッキレな仕事ぶりの方です。
 
間違いがあると連絡を受けて、それからの経理課長としてのS-さんの行動が早かった。残り12行の担当者に電話をかけまくりました。

「助けてください! 書類を間違えました。今から差し替えに伺います! 助けてください!」

ミスをしたぼくを叱るまえに、まず動いてくれました。そして...

「いくよ〜(^,+)¥」
 
 

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修正した書類を準備したぼくを引き連れて、銀行巡りです。一行あたり30分としても、ゆうに6時間はかかります。

「申し訳ありませんでした!」

すべての書類差し替えが終わって、ぼくはSさんに改めて謝罪しました。

Sさんは、怒りもせず、説教もせず、かるーい調子でこうおっしゃいました。

この程度のことで、この次は、間違えないで、ちょ〜だ〜い、ね〜〜( ̄ー ̄)

 

身にしみました。大声で怒られるよりずっとずっとです。だからこうして覚えているんだな。「その程度のこと」ができなかったんだ......
 
 

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以来、幾星霜、ムダにバレイを重ねて来ましたが、ここぞ!と言う窮地のタイミングで、ぼくも何回か使わせていただきました。
 
S-さん直伝の:
「助けてください...!」
 
 

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海で泳いだことのない人は

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以前飲み屋さんでときどき合う人と世間話をしていた。ぼくと同世代、50代半ば・後半の彼は、その日はちょっとばかしメートルが上がったのかはしらないがこう話していた。

 

ぼくは、部下や若手に対しては、うちの会社から転職してもやっていけるような実力をつけろ、といつも言っているんですよ。

 

こっちも酔っ払ってるからテキトーに話を合わせていたんですけど、その人は別に転職もすることなく新卒から50代後半の今までその会社に勤めていらっしゃる。56歳で役職定年は迎えたものの、還暦定年60歳までは働き続けて、その後は65歳までの雇用延長を希望しているんだって。

 

・できるなら別に転職なんてしないで、新卒で入社した会社で30年、40年と勤め上げて定年退職する方がよっぽどいい。

 

ぼくは心からそう思う。

 

今時の言葉で言えば「ブラック」、要するに仕事が異常にきつかったり、会社の人間関係が難しかったり、それがために身体を壊したり、心の病気になったり... そんな話は別ですけどね。

 

いつまでも会社にしがみついている必要はないって言っているんです。

 

そうも言っていた。「しがみつく」って言ったって、しがみつかせてくれるならしがみついていればいいような気がする。会社・組織なんて、その構成員を本気で排除したいのなら、しがみつくことなんて許さずに切りにかかる。怖いよ。

 

 

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ある種のことは、頭で考えても分からないのかもしれないな。海を見たことのない人はその大きさが感覚的に分からないし、泳いだことがなけれはそのしおからさはわからない。これはディスってるんじゃない。井戸の中にずっといることができて、外敵にも襲われないで寿命を全うできるなら、それに越したことはないと思う。

 

こう考えると、誰かが言ってた:

「かごの中の鳥は外に出たいともがき、外の鳥はかごの中にいる鳥をうらやむ*1

ってのはまさにその通りだ。飲み屋の彼は彼で、ぼくのことを「何にもわかってないな」って思ってたのかもしれない。

 

それはそうと、「いつでも転職できるように」って思いながら働くって、なんかヤダな。

 

 

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......そんなんじゃ、いざと言うとき困るんじゃあないの?

 

いざとなったら、そのときはそのとき!

 

  

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*1:外敵からは安全で日々の餌の心配がないからですね。