〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

先輩や上司とプライベートで付き合うべきか?

世の中の問題や悩みは人間関係の問題か金の問題である。金の問題は、ちょっとおいておこう。さて、人間関係のこと。
まずはぼく自身の反省を以前書いたことがある。

tavigayninh.hatenadiary.jp

 

さて、ここからが本論であります。

 

学生さんや社会人になりたての人たちが人間関係に悩むのはわかる。特に上司(や先輩)とどう接したらいいのか?仕事だけでなくてプライベートでは?とかね。

そりゃそうだ。だってそれまで、オトナといえば親か教師。先輩といってもせいぜい3-5年年上の人たちだもの。仕事を始めると、ずーーと年上の人もたくさんいるもんな。

    

その人にどう思われるかその人をどう思うか、その人とどう接するか、悩みは尽きない。とはいえ、人は一人では生きていけないので、なんとか折り合いをつけていくのだ。そうこうしているうちに還暦も過ぎてしまった。それがぼくだ。

人間関係の煩わしさが嫌で自由に生きたいと願う。それも当たり前のことだ。ただし対価は払わなけれならない。人々との関わりをできるだけ断つこと、別な言い方をすると、孤独に耐えること、それを自由という。ただし、一人ではできない大きなことをしたい願うなら、自由は制限される。
当たり前のことなんだけど、どっかで折り合いをつけなければならない。

        

そういうことを、ぼくたちは10代の終わりから20代にかけて学んでいく。人との関わりと距離感を学ぶのである。危険なことは、その時期のぼくたちの心は、神経が剥き出しでひりひりしているということ。ちょっと触られたくらいで激痛が走る。

そこで誰かがささやく。人間関係なんて、必要ないんだよ、自由に生きていいんだ。きみたちは自由なんだよって。ヒリヒリとした痛みなんか感じる必要はないんだよ、と。

自由の代償である孤独や、孤独で得られない多くのものが世の中にはあることは、心地よい言葉を耳元でささやく誰かさんは教えてくれない。

無責任? あはは! 自由に生きるというのは、その責任もぜーんぶひっかぶるということなのさ。知らなかったのかい? とその誰かさんは口に出さずに舌を出している、かもな。

   

10代の後半から20代にかけて感じる悩みや痛み、煩わしさは、いつかは消えて、太々しくてずーずーしいオトナになっていく。だから、大丈夫なんだよ。

人間関係なんて心配しなくても大丈夫。上司と仕事以外でも仲良くなるべきか? 会社の同期や先輩と友人になれるかどうか?

質問自体が間違っている。やってみて、嫌なら距離を置けばいいだけさ。大丈夫。できるよ、できるから。

+++++++

以前、こんなことも書きました。ぼくだって不安だったんだよ。

tavigayninh.hatenadiary.jp

 

© 朽木鴻次郎
~~~~~~~~~~~~~ 
HPはこちらです。

kuchiki-office.hatenablog.com