〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

運がよかったから

「弱肉強食というけれど、実はそうではない。強いものが生き残るのではなく『環境に適応できたもの』が生き残るのだ」

誰かがそんな気の利いたことを言った。

 

ぼくはようやく分かった。

「理屈なんてない。生き残ったのはただ運がよかったからだけなんだ」

 

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せいぜいが100年に満たないひとりの人間の人生という短い視点でもそうだし、数百万年に及ぶという人類の進化の歴史という長い視点で考えても、それは同じことだったんだね。

 

www.nhk.or.jp

 

第一集:2018.4.8   「こうしてヒトが生まれた」(放送済)

第二集:2018.5.13 「そしてヒトが生き残った」

第三集:2018.6.10 「ついにヒトは海を越えた」

 

NHKのドキュメンタリー。一回めを観ただけですが、実に面白かったです。

 

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高校の頃生物だか、歴史だかの授業で、「人類は二足歩行をとげ、脳の発達を可能にし、手を使うことが可能になって、他の動物や霊長類よりも優れた進化を遂げたのである」って習った気がする。しかし、最近の研究ではそんな理屈ではなかったらしい。

 

二足歩行で自由になる前足(手)を使って食物抱えることで、多量かつ長距離の運搬を可能にしたものの、移動速度が遅くなり肉食猛獣からの攻撃には非常に脆弱となった。しかし、食物を多量に・かつ長距離運搬することができる生物の生存率が高くなる環境が、<<偶然の>>地殻変動や天候の変化で生まれたことにより、ヒトの先祖の一種類は生き残ることができたんですと。

 

環境に適応した進化を遂げたものが生き残ったのではなかったんだ。進化(変化)の結果がたまたまその環境に適していたものが生き残った、そういうことらしい。

 

宝くじに当たったようなもんなんだな。偶然の結果だったんだ。

 

失敗するのは原因がある。

成功するかは運次第。

 

 

© 旅芸人・tavigayninh・朽木鴻次郎

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