〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

あるときは非常に親切で優しいくせに...

こちらは同じことをしていても、あるときにはニコニコと優しい顔をしているのに、別のときには悪鬼のごとき形相で罵声を浴びせてくる。

同じ結果を出しても、あるときには大変感謝され大勢の前で賞賛もされるのだが、別のときにはもうどうしようもないほど誹謗され、ボロクソに非難される。

人によって態度を変える場合もある。ある人にはとても優しいけど、こちらにはヒドイ対応をしてくる。そして、その逆もあるね。

 

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そんな予想もつかない反応をする人はあなたの周りにもいるとは思うが、要注意人物です(言われなくてもわかるか)。

 

上司・教師/教官や職場の指導的先輩、あるいは舅/姑、ママ友や筋トレ仲間などからそんな「予想もつかない反応」をされ続けると、こちらの何が悪かったんだろう、何がよかったんだろう、その人は今度はどんな風に対応してくるのだろうかが気になって、彼/彼女の一挙手一投足に一喜一憂するようになり、ついには支配されてしまう。ヒトラースターリン毛沢東などの独裁者にはそういう傾向があったらしい。彼らには、もとからそういう資質もあったのだろうし、また、ある程度意図的に演じていた面もあると思う。

 

「上に立つ人間は自らの好みや判断の傾向を探られてはならない」といったようなことが君主論だか韓非子だかに書いてあったような気もする*1。部下が自分を利用しないためにも、自分の好みや判断の傾向をあまり悟られないようにすることは、ある意味においては間違いではないとは思う。

 

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話を戻す。

判断や反応・対応が、そのときどきや相手次第で180度変わる人を相手にするのはものすごく疲れる。それならば、どうしたらいいのか? ってことですが、それは具体的な状況で考えるしかない。身もふたもないことだがそれが真実だと思う。

 

ただ一つ言えることは:

・こちらの何が悪かったのか? 何がよかったのか?

・その人は、今度はどう反応してくるんだろう?こちらのことをどう思っているんだろう?

そんなことを考えるのはやめる*2

 

そういう人に対しても、その人の内心がどうなのか、いろいろ考えて思い悩んでも無理です。分かりようがない。単に「そーゆー人」なんだと考えるしかないです。世の中には「そーゆー人」がいると認めてしまう。その人の固有の性格としてはた迷惑な気まぐれなのか、あるいは「演じている」のか、「演じているうちに身についてしまったのか」そんなことはどうでもいいのです。その人がこちらのことをどう思っているか、そんなこともどうでもいいのです。

 

世の中には、一定の割合で「あるときは非常に親切で優しいくせに、別のときには危害を加えてくる」というようなとても迷惑な人物がいる、そう理解し、認めてしまうことが大切だと思う。

 

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その人は「特別な人」なのではなくて、世の中に沢山いる「毒を撒き散らす人」の一類型にすぎない。

 

ぼくはここで「被害に遭っているのはあなただけではない」といった無意味な慰めをしようとしてるのではないんですよ。世の中に一定数存在する「毒を吐く人・撒き散らす人」の一人なのだと認めてしまうと、彼や彼女の行動のギャップに対する自分の関与の有無についてに悩まなくて済む、そういうことです。

 

・あの人はいい人なのに、親切な人なのに、なんでだろう?こっちが悪いのかな...?

・こちらには優しいけど、別の人には意地悪をしている。今度は私も意地悪されちゃうかな?

そんなことを考え、思い悩まないほうがいいと思う。

 

彼/彼女は、ただ悪であり敵なのです。

 

「私が悪かったのかも」と落ち込んだり、「こっちが失敗してしまったな」などどお門違いな反省をしたりする必要もないのです。

 

ただただ毒を撒き散らすためだけに存在している生き物がいる。

毒蛇にどくがあることについて思い悩んでも仕方がない。さわればかぶれてしまう植物が存在することについて、自分に責任があるかないかなど思い悩んでもしょうがない。

 

自分にも責任があるのかもというの心の悩みを取り除いた上で、「悪であり敵である彼/彼女」に対してどう対応するのかを個別具体的に考えるのがこちらのとるべき作戦だと思います。

ときどき示す「優しい態度」があるもんだから、「もしかしたらホントはいい人なんじゃないか?そんないい人が罵倒してくるんだとしたらこちらに何かの非があったんじゃないか?」なんて考えてはダメ。

こちらに非はありません。

 

やんなっちゃうよね、メーワクですよ、ほんと。

 

 

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*1:どっちの本も処分してしまいましたので記憶違いかもしれないけど。

*2:難しいけどね。