〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

きつね、たぬき、うどん、そ〜ば ♫

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京都は水がいいので、お豆腐やあぶらげ*1もとってもおいしい。

上の写真は東京では「きつねそば」。

でもここ京都では違うよ。

 

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ネギも青いし、シイタケのつくだ煮ものってて、ちょっと違うよね!

ノンノン!

 

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甘辛く煮込んで味がしみたアブラゲが乗ってる「味付け甘いなりそば」です。

 

だから「きつねそば」でしょ?

ノンノン!

 

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京都で「きつね」っていうと、アブラゲを刻んでネギと一緒にして乗っけるの。甘辛くないんですよ。味はつけない。でも、アブラゲ自身がおいしいから、お出汁がしみてとってもおいしい。

 

じゃあ、タヌキは?

青いネギと刻んだアブラゲをのせた「きつね」を「とろ〜り熱々のあんかけ」にすると、今度は「たぬき」に早変わり。 一瞬で「きつね」がとろ〜んと化けて「あんかけたぬき」とあいなり変わる、という。

 

久世橋通新町西の北側、匠屋(たくみや)さんのおそばはおいしいです。昼どきしか営業していないので、ご訪問の際は気をつけてください。

 

 

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<おまけ>

同じ関西でも京都文化圏と大阪文化圏では、またまた呼び方が違ったりするから面白い。

 

大阪では、甘いあぶらげが乗ったうどんが「きつね(けつね)」。甘いあぶらげが乗ったそばが「たぬきそば」。*2

 

そんなら東京の「たぬき」、揚げ玉が乗ったうどんやそばの名前は?

そんなものはない。

てか、揚げ玉を乗せただけのそば/うどんに特別な名前はないそうです。京都でも大阪でも「天かすなんかタダやろ!」それを載せたからといって特別なものにはならない、ということなんでしょうね。

「ハイカラ」そば/うどんと言うそうです。(コメントいただきまして、訂正しましたぁ!)

 

中島みゆきさんが「たぬきうどん」を食べてたそば屋さんは少なくとも京都・大阪ではない、ということなのね。

 

 

2017.2.5 追記:おそばの上に乗ってるのは永楽屋さんの椎茸の佃煮(一口椎茸)ほどではないもののかなーりお味の濃い椎茸の甘辛煮でございました。「つくだ煮」って言い切っちゃうのもなんでしたが、甘く味付けしたアブラゲにも負けないいいアクセントです。

 

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*1:京都では「おあげさん」といい東京の大きさも厚さも二倍ぐらいある。

*2:京都ではたくみ屋さんみたいに雰囲気のあるおいしいお蕎麦屋さんも多いけど、やっぱりうどん文化らしいっす。大阪はもちのロンでうどん。