「逆光」
1982年公開の中国映画です。監督は丁蔭楠(ティン・インナン)。
上海の工場で働く作家志望の青年が、お金持ちの娘と恋に落ちたが...
てな、えらそーなことを書きましたが、「逆光」というタイトルの中国映画で、80年代初頭のものだったとしか記憶がない。この情報はネットで検索したのよ。
この映画はテレビで観ました。白黒映画だった気もするがテレビが白黒テレビ(そーゆーのがあったのよ)だった可能性も高い。ぼくが22歳の1982年の12月、通っていた大学の隣にあるT-女子大と合同のクリスマスコンパに出かける直前に観た。
日本で再公開・DVD発売される可能性はほぼゼロと思うので、少しネタバレします。全然間違って記憶しているのかもしれないけど。
++++++++++
作家志望の青年は地方出身の貧しい労働者なので、彼女の家族は手切れ金を渡して二人を別れさせる。しかし、青年の作品がなんかの賞に入選して、出版され、彼はたちまち人気作家になる。富と名声を手にするわけだ。そこに金持ちの家の彼女が青年の前に現れてこう言う。
ねえ、そこからは太陽が逆に昇ってみえるでしょう?
ほぼこのセリフと、白いランニングシャツ(タンクトップ)姿で働く青年の映像だけしか覚えていない。
人生に成功?すると、太陽が逆に昇って見えるのかなぁと思いながら、もう真っ暗になった12月の夕暮れ、中央線に乗って西に向かった。
二人の恋の行方がどうなったか、T-女子大とのクリスマスコンパの結末がどうだったか、全く忘れてしまったよ。
35年を超える時間のつみかさねって、そんなもんさ。
そんなことより、楽しいクリスマス。
今週で仕事納めの方も多いとは思います。
年末年始、お仕事の方はありがとうございます。
© 朽木鴻次郎
~~~~~~~~~~~~~
HPはこちらです。
~~~~~~~~~~~~~