〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

生き延びる・死なない・負けない

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ある同年輩の方(一つ年上)と話をしていたとき、ふと尋ねられたことがある。その方はぼくがとても尊敬する方でした。

 

クチキさんのモットーは何ですか?

 

「生き延びることです」

 

そう即答した記憶がある。その方はどう反応していいのか、苦笑していたっけ。その苦笑いの意味はもう尋ねようがない。

 

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最初の転職をしたのが20年前、その頃からかな、「生き延びる」ことを第一義に考えてきた。人間、というよりも、生物の本来は「生き延びる」ことなんだと思う。

だから「生物(せいぶつ・いきもの)」というのだね。

 

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「オレのこと、どうして好きになった?」という問いかけと同じで、なぜなぜナンデと追及してはいけないことがある。生き続けることに対する疑問、ナゼ生きる、ナゼ生き続ける? は追求してはいけないのです。数学にだってそれ以上の証明が不要な「公理」が存在する。


ただし! ぼくは吟遊詩人だから、公理とか小売とか中立売とか、そんなものはどうでもいい。真理の言葉の美しさを追求したいのです。

あれ?旅芸人だったっけ?それもどっちでもいいやヽ(´▽`)/ 

とにかく「生き延びる」ことは美しく、その価値には疑問の余地がない。

 

「現状維持」

「生き延びる」

「勝たなくてもいい、負けない」

 

お正月とかに「一年の抱負は?」と聞かれて「現状維持です」と答えると、ぼくが冗談を言ってると思ったり、せせら嗤ったりする人たちがいた。今でもいる。

 

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「現状維持」「生き延びる」って一体全体なにを言いたいの? それに...

「生きる」? 

 

公園を作ってブランコに乗りたいわけじゃない。

 

「明日のこと」を訊かれて、そんな先のことはわからないと気取るつもりもないけれども、20年先のことはわからないよ。10年先がぼんやりと想像できるくらいだな。それでも5年先、3年後のことなら計画は立てられそうな気がする。

 

そんな想像や計画から現実がブレるのは全然構わない。ブレブレの自分って好きだな。ブレードランナー、いや「軽快に走る」ってよりも「無様にのたうちまわってる」みたいだから「ブレードクローラー」の方がふさわしい。

 

「どう生き延びる」?

 

一度で十分なんですよ、わかってくださいよ...!

 

 

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