ハリセンボンには400本近いとても硬い棘があって、外敵から身を守っている。唯一、「おびれ(付け根を含む)」には棘がなく弱点になってしまっていて、そこだけが、外敵に齧りとられてしまっている個体も多いのだとか。
テレビのどうぶつ番組で特集されていたのを観るともなしに観ました。
別におびれがなくてもハリセンボンは悠々と泳いでいたよ。食べられたときにはもちろん痛いのだろうし、血?も出るんだろうけど、ハリセンボンとしては、「別に困らないよ」という気持ちなんだろうか? それとも、おびれがないと、ハリセンボンとしてはとっても生きて行きづらいものなんだろうか。
それにしても、ハリセンボンを食べようとして噛み付いて「痛い!」と放してしまうならまだしも、パクッっとひとくちに頬張ってしまってからハリセンボンが膨らんでトゲを逆立ててしまうと、どうもがいてももうハリセンボンを吐き出すこともできそうもない。
ハリセンボンもハリセンボンを狙った魚の方もそのまま死んでしまうのだろう。
人生に対して何かの寓話・比喩的な意味を「危険なハリセンボンとそのおびれ」にたくして話をしようと思えばそんなに難しくはないのですが、おびれのないハリセンボンが、泳ぐというか漂うというか、そんな姿はとてもユーモラスで、観ていて声を出して笑ってしまいました。
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おびれがなくなってもハリセンボンのように生きていきたい。
...あれ? と、するとですね?
このブログのタイトルは;
・「おびれのないハリセンボン」が本来ではないのかな?
・「ハリセンボンのおびれ」は...
もう食べられちゃってんじゃないのかな?
ま、いいやな。
追記:2017.11.21
古い友人に教えていただきました。
1・ハリセンボンは毒が少なく美味しいらしい。ただし、さばくのが大変であるのだとか。
2・網ですくうと膨れあがって、動きが鈍くなってかえって逃げられなくなるという。
うーん、「ハリセンボン」をタイトルに選んでよかったな!
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