〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

● 回想・追憶 

生命と夏の始まり

年をとると時間の経過が早くなるというが、そうでもないこともある。 二年前、三年前のことが大昔のことのようだ。 5月から7月、生命の力が最高潮に達する時期。 全てが力強く、生命を感じる季節、夏の始まり。 ただし、失われていくもの、存在しなくなった…

我的一九九七・1997年早く来て

最初の転職をしたのがちょうど20年前の1997年の夏のこと。1984年に就職して13年目のことだった。 1997年7月1日、香港返還。ちょうど20年前のことだ。 大陸の清純派歌手の艾敬(アイ・ジン)がその5年前の1992年に出したアルバムで;「1997年にはやくならない…

ペリカンのシグナムと青い三本の万年筆

万年筆は好きです。 1984年、大学の卒論は万年筆で清書しました。母親が使っていたものをもらったのです。上の二枚の写真がそれヽ(´▽`)/ ワープロを学生が使い始めるのはその数年のちのこと。就職して、このペリカンを使っていたら......「おまえ、万年筆な…

「てにをは」を直していただけるでしょうか?

ぼくが新入社員のとき、稟議の案文を作成して、課長に見せて修正を入れたら、 「これでOK、部長は文章にうるさいから、事前に持って行って、『てにをは』を直してもらってこい!」と言われたんで; 「部長、『てにをは』を直してください!」 と無邪気に持っ…

ぼうず、うめんるじゃぁないよ...!

ある種の生物は摂氏数百度の高温の中でも生きることができる。熱いと感じないのだろう。 子供の頃、家風呂がないものだから(1960年代の東京ではそれがフツー)、通りを渡った向かいの本町にあった「たから湯」という銭湯・お湯やさんに通っていた。子供だっ…

食べるのが早い!

ニューヨークで新人研修を受けていた、入社3年目の頃のことです。 40代後半日本人のNY支所長、20代半ばのアメリカ人女性の秘書、それと同じく20代半ばのぼくとの三人でお昼を食べに行ったんです。 「お前、食べ終わるの早いよ...!」 所長から耳打ちで注意さ…

私は独り言を言いますね。

僕が働いた最初の会社は、海外で日本に持ち込むための石油を掘る会社でした。国策的と言ってもいい事業です。ですから、日本政府からの投融資や税務上の優遇措置を受ける手続き申請ために、お役所と仕事でつながりがありました。社会人になって、2−3年目の…

いい仕事がみつかるといいね

最近、涙もろくなっちゃって... タハハハハ ヽ(´▽`)/ 先日、ンHK・BSので再放送されている「関口知宏の中国鉄道大紀行 〜最長片道ルート36000kmをゆく〜」(2007年)を観ていたんです。タイトル通りの番組です。 ある回のことでした。列車の中で、自分は「…