〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

「斬れる」英語

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京都のFM局「αステーション(89.4)」の人気番組 Oversea's TOP 40 の DJ、ポールさんは、時々、番組の中で、英語に関する質問に答えています。ポールさんはアメリカの方なんです。

あるときこんな質問がありました。

私は、玉ねぎが食べられないんですが、レストランとかで、『玉ねぎが苦手なんです』ってなんと表現したらいいのでしょうか? 私の英語では

I do not like onion.

ぐらいしか思いつかなくて...... ちゃんと通じているのでしょうか?

 

ポールさんの答えはこういうものでした。

英語として、通じる。でも、あなたが言いたいことが相手に伝わるかどうか、は疑問です。

 

こう言ったらどうでしょう、と提案されたのが:

No onion, please.  (玉ねぎ入れないでね。)

 

斬れる! これですよ。英語として正しい文法、語彙を使えていたとしても言いたいことが伝わらないなら、ナンセンスです。
ぼくも含めて、文法や単語の選択、発音は、まあまあできたとしても、「斬れる」英語がなかなか話せない。だから伝わらない。

例えば、先方(アメリカ側)が提示してきた工期では、こちら(日本側)の事業計画には間に合わない。そんなとき

Is this construction schedule final ? (この工期は最終的なものですか?)

と聞いてもダメなのです。交渉の歯車が噛み合わない。

Could you complete construction by mid May? (5月半ばには建設を終えることはできますか?)

これでないと、斬れない。

 

若い頃、とある会議に参加したときのこと。相手型が細かいどうでもいい共同作業を思いつきのように言って来ました。そのバカバカしい提案を聞いて、半ば呆れ気味に「まあ、いいけどなぁ...」つぶやく上司の言葉を受けて、相手側にこう主張したことがあります。

No, we do not think it necessary. (こちらとしてはご提案のような作業の必要性はないと考えます。)

 

もちろん単にストレートにものを申せばいいという訳ではないし、洗練されたレトリックやボディランゲージ、それとビジネスの場に限らない人間関係・信頼関係の構築、そういうものも必要なんでしょうね。

精進精進。


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さはさりながら「お出かけのときには笑顔を忘れずに」っていうのをわざわさ

You are never fully dressed without smile.

なんて言ったりするから、英語は難しいです。

 

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このうたスキヽ(´▽`)/ 

 

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