「お前の話は、間違っている!」
「それは違います!」
そんな風に切り出したら、こっちの言うことも聞いてもらえない。だから.....
「なるほど.... おっしゃる通りですね。しかし二点だけ....」、とか
「はい! それはいい考えですね。ただ、ちょっと思うんですが...」
一応、相手を認めてあげて、その上で自分の意見を言えばいい( ̄▽ ̄)
そんな会話のノウハウを書いてあった本を読みました。
ブル嫉妬!(bullshit!) バカじゃない?
いいたいことを言うときに、バカな意見を通させないためにも、無用な迎合はしないほうがいい。
それに、「分かりますよ」とか「ご説ごもっとも」とまず言っておいて、それで反対意見を言うのは、とても恍惚、もとい、狡猾でずるい態度だと思う。
特に外国の方とコミュニケーションをとるときにこの論法、イエス・バット(yes, but...)を直訳でやると、信用をなくす。日本人なら、日本語を母国語とする人なら、この「イエス」の部分は、全く意味がないし、「お説はごもっともですが」で始まったら、「あ、否定されるな!」って分かるんですがね。
さらに、重要な会議で議事録が残される場合には、反対していたつもりが、「賛成した」と記録されちゃって、後で抗議しても、録音テープを起こした摘録とか見せられて、「ほら、『I agree with you. アグリーシマス。その通りです。同意します』って最初に言ってんじゃん? 今更何言うてんの?」と足をすくわれることもあります。
それではまず最初に:「お前の考え方は間違っている」とか「課長、それは違います」を言っちゃうのか?
そんなこと言うのは、2年に一回ぐらいでいいのよ。相手を怒らせて、頑なにさせてどうすんの?
基本は、ノー・バット (No, but... )なんだけど、その「ノー(no)」の言い方を工夫するのレトリックであり、口調とか表情とかのノン・バーバル(言葉以外の)コミュニケーションなんですよ。
「あなたと私は立場も意見も異なる。ただこの場では協力しましょう!」
ちゃんとタイガー・田中(丹波哲郎)はジェームス・ボンドに笑顔でピストル突き付けながらそう言ってるでしょ?!(「007号は二度死ぬ "you only live twice"」より)
「相手を直接否定せず、また、無用な迎合もせず、自分の反対意見を言う」
これを意識して、いろんな議論やテレビの討論やインタビューを観たり聴いたりしてると、「なるほど、うまいな」っていうやり方があるもんです。
それをメモしておいて、真似てみる。なかなか、楽しいですよ。
© 旅芸人・tavigayninh・朽木鴻次郎
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