鶏同鴨講（かい・とん・がっ・こん）。広東語のことわざ。
鶏（ニワトリ）と鴨（カモ）がいくら話し合っても、お互いが、分かり合うことはない、ぜんぜん通じない会話、そんな意味です。
男は「言葉」というものは取り扱い説明書だいう「仮説」を「証明」しようとし、女は「言葉」というものは、本質的には「詩」であり「歌」であると感じ、悦ぶことができる本能を持っている。
一つ一つの言葉を定義して、レンガのように積み重ねて北方の騎兵に備える城普請と、シャボン玉を飛ばして楽しむ遊戯とが、同じであるはずはないのよ。
鶏と鴨、広東語と北京語、男と女、文法と語彙が違う。
対酒當歌 （とい・ちゃお・とん・ごー）
人生幾好 （やん・さん・げい・ほう）
酒を飲むと女はより美しく見え、音楽はより楽しくなるのだが、酔っ払って取説を読んでも頭には入らない。どちらが楽しい人生かは、人によるんだろうな。でも「ちゅうい」、気をつけなきゃ。それはいつだって必要です。
言葉が通じないといえば...
ー それでは作品のポートフォリオを見せてください。
「作品？ 見せる？ ...... まあ、趣味の延長の個人投資ですから、そんな大したものではなくて、流動総資産が現在時価でxxx万円程度ですね。やはり、キャッシュイズキング、定期現金預金が60％、トピックス連動ファンドが20％、国債10％、為替リスクヘッジで外貨預金10％... やっぱり外国債とか検討したほうがいでしょうかね。それとも円預金の割合が少し多いかとも......」
ー はぁ？ ブツ撮り、できないの？
ー はい、それではポートフォリオの診断をしましょう。どんな感じで保有してますか？ 連立与党の勝利、米国の株価上昇など買材料が多いですが......
「（えぇ？ 診断？ ....？）は、はい、得意な分野はポートレートなんで、モデルさんを使ったポスターやコミュニティペーパーの撮影の仕事はちょくちょく。こんな感じですね。あとは、商品の広告のブツ撮りで、先日はアサヒさんのこれなんかが雑誌に掲載されたやつです。僕的には『無機質な都市の息吹』を最近のテーマにしていて、こんな感じのでこんど個展を......」
ー トシのイブキ？ 東京オリンピックに向けて都市開発関連株は買いかな、とは思いますが......
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まさに 鶏と鴨の会話、全然通じない。
「ポートフォリオ」って写真のような、間仕切りのいっぱいある書類フォルダーのことなんですね。
・金融業界なら、資産の仕分・分配割合、アセットアロケーションのことだし、アートの世界では、自分の作品をアピールするために整理して持ち歩くためのアルバム・作品集のことをいうそうです。
ネットで調べたら、教育の分野でも多角的な生徒評価のためのツールとして、「ポートフォリオ評価」という手法が編み出されているそうです。
違う業界だと全然意味が違うんですね。
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