〜 ハリセンボンのおびれ ・旅芸人 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

年収・年俸への考え方

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「金銭で幸福が買えるとは限らない。しかし不幸はかなり防げる。当たり前だな。公理とはそう言うもんだろう」

星新一 気まぐれ遊歩道 106頁 新潮社 1990年。

 

言われてみれば当たり前、でもその言葉を聞く前だったら、形のある言葉にすることができたかどうか?できるわけがない。最初に言ったものの名前が残るんだ。

世の中の真理を語るということはそういうものだろう。

 

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新卒で就職活動をしていたとき:

あなたにとって「仕事」とはなんですか?

 

二次面接で、40代半ばぐらいの人事担当者のその質問にぼくはこう答えた。

「仕事とはお金をいただくためのものです。お金をいただくための仕事をいくつかの選択肢の中から選ぶことができるのは幸せだと思っています」

 

本当にそう思っていたし今でもそう思っている。

 

その14年後、最初の転職をしたとき、報酬についてはあまり気にしなかったです。最初に応募した会社から提示された月給/年俸見込みが良かったからだ。

 

ミンナニハナイショダヨ。

 

ただしその会社は2年後に大リストラを敢行する。リストラを生き残っても、報酬は大幅に減額されたのです。そらそーだ。

 

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このリストラ・大減収から逃れようと二度目の転職をしたときは、年収xxx円以上という条件は譲らないことにした。

 

転職支援では、新しくその人材紹介会社を立ち上げた同世代(ちょっと年上)の社長さんが担当になってくれてたんだけど、「なんでそんなにオカネこだわるんですか」って言われたほどです。報酬の条件を一旦下げることに同意するのは、限りなく坂道を転がるようなものだからダウンには絶対に応じられないと伝えたよ。今考えて、その後のこともふりかえってみると、その時のその考えは正しかったな。

 

結局そこからの紹介では転職できず、新聞広告の募集に応募して転職を決めました。

報酬は「もう一声」とは思ったけど、ちょっとだけよくなったのよ。

 

ミンナニハナイショダヨ。

 

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転職や就職のときにお金や報酬にこだわるべきかどうか、そんな質問に一義的な回答はない。その時の状況や、自分の生活、いろんな不確定要素や未知数を勘案して決めることだからだ。

 

先日、ジムで若い人、二十代の後半の人とお風呂で話していて、その人はこう言っていたのですよ。

「自分の周りには年収はxxx万円程度でもう満足って人たちが多くて覇気がなさすぎる。自分はxxx万円くらいの仕事をしたい、xxx万円もらえるようになりたい」

 

ぼく自身もサラリーマン、会社員が長いし、上に書いたように報酬・お金は重要な条件だとはおもう。こだわってもきた。

しかし、「今xxx万円の仕事をしているけど、xxx万円もらえるような仕事をしたい」という風には思わなかったな。年収300万円の仕事、600万円の仕事、1,000万円の仕事。そば屋の天丼の松竹梅かよ、って。

 

「もっとお金が欲しい」「今の年収をxxx万円にしたい」それならわかる。

「年収xxxx万円の仕事をするような人間になりたい」これがわからない。

 

もしかしたら、彼は単に条件のいい仕事をしたい、もっとお金がほしいにゃ、っていうことを言いたかっただけのことだったのかもしれない。その「お金がもっと欲しい」ということを言うために彼が使った言い回しや表現の仕方にぼくが引っかかっただけなのかもしれないです。

 それともレッスンでうまく踊れなかった俺の虫の居所が悪かっただけなのかもしれない。

 

アイツニハナイショダヨ。

 

 

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