〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

本当の自分・なりたい自分・やりたいこと、そして愛

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大学では法律を勉強したのだが、成績はサッパリでした。お恥ずかしい話です。勉強は一所懸命にしたんですが、あんまりよく分からなかったの。成績も中の下ぐらいだったな。

 

何しろね、ぼくが真面目にとったノートが出回っていて、授業に出ずにぼくのノートを見て一夜漬けしたやつらが優を取って、ぼくが良・可だったのよ。 優良可・不可の成績の時代です。不思議と「悔しい」って気持ちは湧かなかったです。みんなできるんだなぁって感心して、どうしてオレはできないんだろう、って思ってしまったのを覚えている。

 

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教えてもらっても分からないことがある。やり方を教えてもらって、手本を見せてもらっても自分にはできないことがある。教えてもらう技術や理屈では解決しないこと、ノウハウや頭で考えた論理では手に入れることが難しいものがある。

 

いとも簡単にそれを手にいれてしまう人がいる一方で、いくらどうしても、どうやっても、どうあがいても、それがどうしてもできない人、それをどうしても手に入れることができない人がいる。

 

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できない人は悩むんだ。どうしてオレはできないんだろう? あの子ができていて、なぜワタシだけできないの? ってね。

できない自分が不思議だし不甲斐ないんです。

 

いわば「逆上がりがどうしてもできない小学生」なんだな。

 

そういう悩める人達に、本来は技術や理屈で解決しないもの、そういうものを「売ってあげるよ」という商売人が現れるんだ。

 

大抵はとても高価だ。

でもね、売られているものを買っても、逆上がりができるようになるとは限らない。

 

 

 

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