〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

蝉リタイヤ、蟻リタイヤ、プロレタリア?・きりぎりす

 

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セミリタイヤ、アーリーリタイヤ、定年を迎えての悠々自適というと、リゾートのプールサイドでトロピカルカクテルを片手にのんびり過ごすというイメージがあるのかな。あるいは、夫婦二人でゆっくり世界旅行なんてイメージかも。日本各地の名湯/温泉巡りとか?

実はそういうものではないという気がする。というか、そんなことしていたら、ぼくの経済状態は破綻するでしょうね。

持続可能な、サステナブルな、要するに途中で腰砕けにならない生活を限られた資産と健康寿命の中で行っていくとすると、地味な生活を継続反復して行くことになるんだと思いますし、そうしないと生きていけないし、それでいいのだ。



 

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会社を辞めた後の生活というのは、「いま勤めている会社」という要素が抜けるだけで、これまでの人生の延長がそこにあるのではなかろうか。

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夏の終わりのことだ。夜中にベランダでパタパタ音がしていました。

 

ゴミの袋が風に煽られているのかと思ったんですが、ゴミ箱のフタはちゃんとしまっていたんです。不思議。隣の部屋かな? 朝起きて確認してみたら、力尽きたセミがときおりもがいてパタパタしていたのでした。

死んでるのかな、と触ってみたら、「じいじじいいい!」と急にもがきはじめた。

それでも、もう飛べる力は残っていないんだね。セミの成虫の寿命は7日間と言われますが本当はもっと生きているらしい。それでも長くて一ヶ月ぐらいらしいですね。

セミの成虫の寿命はひと夏なんだ。

 

ありの寿命は? 雌アリで餌が豊富に与えられたものは女王アリになって10年とか20年とか生きるらしい。同じメスでも栄養が与えられないものは働きアリになって、毎日働いて、1年とか、長くて2年で死んでしまうんだって。


 

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それなら、アリさんのオトモダチのキリギリス君は?

 

キリギリスは春に卵から孵化する。蝶々みたいにイモムシがサナギになって成虫になるという「変態・メタモルフォーゼ」の過程を経ることはなくて、幼虫はちっちゃいながらもキリギリスの形をしている。おませさんなんですな。

それが脱皮して大きくなって、夏には成虫になるんだけど、秋には死んでしまう!

 

知らなかったんちょ。ブログを書くんで調べたよ。素晴らしい。

 

セミ・リタイヤ、アーリー・リタイヤ、きりぎりす。

働きアリは、プロレタリア・アリ。

ちょっと早めはフライング・リタイア。

まだまだこれからですよ、せんせー。

 

 

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