〜 ハリセンボンのおびれ 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

大脱走と小脱走

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囚人に「穴を掘れ!」と命じる。大人が立ったまますっぽり埋まるほどの深さ、およそ2メートルほどの穴が半日かけて掘り上がる。

「今度はその穴を埋めろ!」と命じる。.... 

延々とそれを繰り返すと、囚人は気がふれるという。徒労作業に人間は耐えられなくなるからだ。

ほんとかな? 

「ゆでガエル」とか「ドジョウと豆腐の地獄鍋」みたいな伝説じゃないのかな? .... 

 

 

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ゲージュツ的な穴を丹精込めて掘りあげ、今度は、極めて実務的・効率的にそれを埋めることに喜びはないのだろうか? ヽ(´▽`)/タノシイヨ

 

独房に閉じ込められて、壁を相手に延々と一人キャッチボールを続けるのと、無駄な穴を掘っては埋め、掘っては埋めを繰り返すのとどっちが辛いのだろう。どっちが楽しいのだろう。

少なくとも僕は閉じ込められてはいないし穴も掘らされてはいないので、とりあえず自由である、と信じてはいるのだ。

 

 

 

© 旅芸人・tavigayninh・朽木鴻次郎

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