幸福は、気まぐれに単発で突然やってくるだけだが、不幸は、計画的に運行される貨物列車のように必然的に明確な意図を持ってやってきて、そしていつまでも途切れることなく続く。
誰か気取った作家が言ったことか?
知らねえけどさ、要するに、泣きっ面に蜂、降れば土砂降り、溺れる犬はたたきのめされる。昔からみんな知ってるそういうことだ。
けどね、自分に力があって調子に乗ってるうちは、そんなことはわからない。
不幸はやってこないし、ちょっとつまずいてもいつでも挽回できる。転んだって、周りの人は微笑んで手を伸ばしてくれる。ぼくは親切からだと思ってはいたが、実のところはぼくからの見返りを期待していたのかもしれない。
あるいは、助けなかったことで恨まれて、後でぼくから仕返しをされることを恐れていたのかもしれない。
そんな勢いもいつまでも続きはしない。日は暮れて、夜は訪れる。
「大丈夫、陽はまた昇る」
それはウソだ。
地球の自転も公転も、止まるときはくる。太陽と地球との間の途方もない距離を一単位としてしまうケプラー的な長い目で見れば、陽はまた昇らないのだ。
ぼくがそれを考えていなかっただけなのであるのであるのでアールヽ(´▽`)/
(2015.10.17に別ブログで発表したものに加除訂正を加えました。)