〜 ハリセンボンのおびれ ・旅芸人 〜

生活と愉しみ そして回想・朽木鴻次郎

二種類の組織・「減点主義かイケイケか?」だけの切り口ではなくて

 

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「筋肉番付」とかテレビの番組で、野球やサッカーの「ストラックアウト」をやるヴァラエティがありました。

よく観ていると、日本の野球やサッカー選手たちは、仲間を応援しないのですな。もちろん冗談なのでしょうが、失敗したりするとヤジったりしてちゃかす。ひどいときは「はずせ、はずせ!」なんてヤジる。

一方で、あるときアメリカの大リーグ選手チームが出てきたときがあって、そのときは仲間を応援していたし、失敗すると一緒になってガッカリ〜ってなってた。

 

程度の差はあるものの、そんな傾向があるんじゃないかな。日米の文化の差。

仲間が失敗すると、冗談ではあるにせよ、ヤジってちゃかすし、成功すると、なんだよ成功しやがって、とこれまたちゃかす文化。一方で素直に仲間の失敗にガッカリして、成功を喜ぶ文化もある。

 

程度・傾向の話だし、どっちがいいとかわるいとか言っているわけではないんですよ。

 

 

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アメリカ映画で、宇宙旅行に出かけて、事故にあって、仲間が次々と全部死んじゃうんだけど、主人公の一人だけ生還するってよくあるパターンのものを観たんです。ネタバレになるから題名・邦題は言いませんけど。

仲間が事故や宇宙人に喰われたりで全部死んじゃうんだけど、一人だけ生き残って、地球の大地を踏みしめて、やったぜ!とヒーローになるし周りからも賞賛される。

 

これ、日本映画だったら、日本の脚本だったらどうでしょうね。

自分以外の全部が死んじゃう事故・事件ですよ。「生き残って申し訳ない」とか「この宇宙旅行は失敗でした。死んでおわびを、死なせてくれ!」とかになるんじゃないかな。

 

どちらかを高く評価しているわけではないんですよ。文化の差があるなって申し上げているんです。

 

 

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戦争中は、どの国も国策映画、戦意高揚映画を作る。先の大戦のときの日本もそうでした。戦後米軍が日本に進駐してきて、情報局の連中が戦中の日本の国策映画・戦意高揚映画を観て;

 

「おい、これ、反戦映画じゃないのか?」

 

って言ったというまことしやかな話があります。それくらい単調なリアリズムで、最後は悲劇的・悲壮な結末になってるものが多い。

典型は、「将軍と兵と参謀」という映画なんですが、この映画、戦後にリメイクされました。反戦映画としてですよ。戦中の戦意高揚映画の冒頭に小林桂樹が戦友の白木の箱を抱えて復員してくるシーンを追加して、ほぼそれだけの編集・改変で、「戦争は悲惨なのじゃ!」というメッセージをこめた反戦映画的にリメイクされて公開されたんですな。

 

1942年オリジナルの「将軍と兵と参謀」が公開されたのと同じ時代の戦時中に公開されたアメリカ映画・ハンフリーボカート主演の「サハラ戦車隊」は好対照です。一輌の旧式米戦車でドイツの新鋭戦車部隊をぶっ飛ばすんですから、大ウソのフィクション、でもすごく爽快な戦意高揚映画ですよ。今見ても面白い。こっちはどうリメイクしても、ニューシネマ・反戦映画にはなりそうもないです。

 

文化の違いだなって思います。

 

 

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 よく会社組織には二種類ある、っていわれます。

1. 失敗が許されない「減点主義」の会社

2. 少しの失敗なんかどうでもいい「結果が全て」のイケイケ主義の会社

 

そうなのかもしれないけど、ぼくはちょっと違う分類があるなと感じます。

 

何か問題が起こったとき;

1. 責任の所在・誰のせいなのかを明らかにしようと動く会社

2. その問題をどう解決しようかと動く会社

 

物事はたいていは程度問題で、こういう風にイチゼロでは割り切れない。どっちの傾向が強いかということなんですけどね。

 

「責任の所在を明らかにする」動きも問題の再発防止にはとても重要なことではあるんですけど、むしろ、だれが戦犯だったのか、だれを吊るし首にするのか、誰を蹴落としてやろうか、というのがホンネなんだろうな。文化の違いってのもあるかもだけど、犯人探しができるってのは、ある意味「ヒマ」なんだろう。すぐそこにある問題を解決しなければない状況では、「犯人探し」の優先順位は下がる。

 

今度ばかりは、どちらかというと「2.その問題をどう解決しようかと動き出す文化」の方がぼくはどちらかというと好きだなヽ(´▽`)/ 

 

 

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